『廃用症候群』撲滅!たった5分でリハビリと予防について理解できます。


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<2017年9月17日修正・追記>

理学療法士の井上(@Rehacon)です。


今回は「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」について解説していきます。

廃用症候群はリハビリをするうえで圧倒的に多い症状となります。

廃用症候群とは病名ではなく、病気や怪我によって起こる現象のことを言います。

廃用症候群はどの疾患にも当てはまるものだと理解してくださいね。

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廃用症候群とは

廃用症候群とは、安静期間が長期間に及んだときに心身の機能低下を起こすことを言います。

安静期間が長期間というとかなり曖昧なのですが、高齢者の場合数日で筋力は落ちていきます。

どういうものかというと、筋肉が痩せてしまったり(細くなる)、関節の動きが悪くなったりします。

筋肉というのは鍛えるのは非常に大変ですが、落ちるのはあっという間に落ちてしまいます。

特に高齢者では落ちた筋力を取り戻すのには非常に時間がかかります。

もちろん、病態や症状によって安静に寝ていないといけないケースもあります。

ただ、そうでないケースが多いのもまた事実なのです。

また特に体を起こしたり動かしたりすることが問題ない方でも、この廃用症候群を起こすことがよくあります。

理由としては、年齢とともに活動性が落ちてくるからです。

30~40代になってくると運動する機会が減ってきますよね? 体力の衰えを感じませんか?

筋力が落ちてきていることを感じませんか? 同じようなことなのです。

こういったことから、別名「生活不活発病」とも呼ばれています。

 

廃用症候群になってしまう原因

これは主に活動性が低下したり寝たきりで起きてしまいます。

1週間程度の安静で筋力の15%程度、2週間で20%程度落ちてしまうとの報告もあります。

さらに高齢になれば高齢による筋力低下もありますので余計筋力が弱くなる傾向にあります。

 

どういう方がなりやすいか?

これについては様々ですが、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血などの脳卒中、高齢者でも多い骨折の大腿骨頚部骨折など何か病気や怪我がきっかけで寝たきりになってしまうことが多いです。

その中には単純な風邪も含まれます。風邪をひくと免疫力の低い高齢者は治るのにも時間がかかります。

たった風邪を引いただけでもこの廃用症候群は起きてしまう可能性があるのです。

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廃用症候群の症状

  • 筋力低下
  • 関節拘縮
  • 筋短縮
  • 体力低下
  • 骨が弱くなる
  • 起立性低血圧(起きると血圧が必要以上に下がりめまいを起こすこと)
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 呼吸機能低下
  • 心機能低下
  • 食欲不振
  • うつ

等々、運動器系の症状以外にも呼吸器系や循環器系にも影響してきます。

この状態から再度元の状態に戻るまでには非常に時間がかかるとともに、労力を費やします。

中にはこのまま寝たきりになってしまう方もいます。

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廃用症候群に対するリハビリと予防方法

まずは寝たきりになってしまうきっかけになった疾患の治療(内服加療など)をすることが第一です。

主治医より離床許可が出た時点でなるべく早期に離床をすすめていきます。

離床していくことで呼吸循環器系のサイクルも働いていきます。

やっぱりここでも離床なんです。離床の重要性を分かっていただけると思います。

まだ早期離床の記事をお読みでない方は以下のの記事をお読みください。理解が深まります。

「早期離床」と「ワッサーマンの歯車」。まさかこれを知らない療法士はいませんよね?すぐに理解できます。

2015.10.26

離床後は少しずつ負荷を上げていきます。

離床してすぐに運動負荷を強くすることは危険です。段階的に行うようにしましょう。

手順としては以下の通りです。

  1. ベッドアップ45°
  2. ベッドアップ60°
  3. 端座位
  4. 立ち上がり
  5. 立位保持
  6. 歩行

このような感じですすめていきます。

この間も関節が硬くならないように関節を動かす訓練や筋肉が短縮しないようにマッサージやストレッチ、筋力トレーニングを並行して行います。

介護予防にとても重要な筋肉とその運動方法についてまとめていますので、以下の関連記事を参考にしてみてください。

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介護予防の鍵となる筋肉『大腿四頭筋』の概要と筋膜リリース・ストレッチ・トレニング方法
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介護予防の鍵となる筋肉『腸腰筋』の概要と筋膜リリース・ストレッチ・トレーニング方法
介護予防の鍵となる筋肉『脊柱起立筋』の概要と筋膜リリース・ストレッチ・トレーニング方法

 

まとめ

廃用症候群についての概要を大まかではありますが、まとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

ポイントとしては、

  • 必要以上の安静は廃用症候群を悪化させていくこと
  • 主治医の許可がでたらなるべく早く離床させること
  • 活動性が低下してきている方については早め早めの予防が大事であること

この辺りがポイントになります。

理学療法士も廃用症候群は撲滅させていかないといけないですね。

少しでも参考になれば幸いです。

 

廃用症候群・介護予防におすすめの一般書

 

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井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。