脊柱管狭窄症の術後から生活不活発病(廃用症候群)?一般の方からご質問をいただきました。


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理学療法士の井上(@Rehacon)です。

これまで何度か質問をいただき、私なりの考えを提示してきました。

ただそれはいずれも「専門家」の方々からの質問でした。

今回は専門家ではない方からご質問をお受けしました。

ご本人かもしくはご家族なのかもしれませんが、文面からはとても悩んでいるように感じました。

今回の記事は、同様の悩みをお持ちの方々もいるかもしれないと思いご紹介させていただきます。

Q&Aやりとり

 質問

71歳の男性A様よりご質問を受けました。

以下にご紹介します。

A様
71歳男性です。

今年1月中旬に「腰部脊柱管狭窄症」の手術を受けましたが、担当医師からリハビリについての説明がないまま退院し、自分なりにリハビリを続けてきましたが、左足に痺れが残り」思うように歩けない状態が長引き、その結果、うつ状態になり何をするのも億劫になり体を動かさない状態に陥るようになりました。

動くと疲れるから動かない、その悪循環で生活不活発病」のような様態を呈してきました。

身体的には、筋力低下、食欲不振、体重減少、心肺機能低下など、精神的にはうつ状態、意欲低下など。寝たきり状態ではないですが、昼間何もする気になれず椅子に座っていることやベッドで横になってしまうことが多くなりいずれ寝たきりになるのではととても不安になっています。

そこで、ご相談ですが、生活不活発病になりかかっている人を診断し適切にリハビリメニューを指導して貰うにはどうしたら良いのでしょうか?どのような病院・何科、どのような医師・理学療法士などに相談したら良いのでしょうか?一刻も早くこの状態から抜け出したいので宜しくご指導のほどお願いいたします。

いかがでしょうか。すごく悩まれているのがお分かりいただけるかと思います。

過去の記事である「廃用症候群」の記事を見て、ご連絡をいただきました。

「廃用症候群」撲滅!たった5分でリハビリと予防について理解できます。

2015.11.12
 
井上
お身体が大変なところご質問いただきましてありがとうございます

整形外科で手術をして、その後リハビリがないというのは正直なところびっくりしています。少なくとも退院してからどんなリハビリをするべきか指導があるべきだったと思います。

左下半身にしびれがあるということですが、脊柱管狭窄症の手術を受ける前の症状と同じような症状でしょうか?生活不活発病というのは診断名ではなく、病気や怪我などをきっかけに動けなくなる、若しくは動かなくなることで起きてくるものです。二次的なものになります。

A様の場合、脊柱管狭窄症の手術がきっかけとなり左下半身のしびれが原因で動けなくさせていると推測します。

つまり、まずは左下半身のしびれを軽減することが必要と考えます。

一度主治医の先生にしびれの件についてご相談されてみてはいかがでしょうか?そこでリハビリもしたいとお伝えしてみてください。

それでもダメなようであれば、近隣のリハビリテーション科のある整形外科クリニックを受診することをお勧めします。おそらく経緯を話せば、リハビリも受けられると思います。

リハビリを受けられるようになったら、理学療法士スタッフにご相談してみてください。しびれや痛みを軽減させながら、痛みに応じた運動を教えてくれるはずですよ。

早く適切な治療が受けられ、心身ともに回復されることを願っております。

ご自愛下さい。

私はこのようにお答えさせていただきました。

実際に身体の状態を診させてもらっているわけではありませんので、詳細にこうしたほうがいいとは言えません。

ただ、ある程度推測することは可能ですし、A様は「生活不活発病になりかかっている人を診断し適切にリハビリメニューを指導して貰うにはどうしたら良いのでしょうか?どのような病院・何科、どのような医師・理学療法士などに相談したら良いのでしょうか?」というように、どういう流れで、何科で病院を受診し、リハビリの指導を受けるにはどうしたらいいのか?というご相談でした。

つまり、病院関係者であればどうしたらいいのか当然分かりますが、一般の方では分からないことなんだと改めて実感しました。

そういう疑問に対してお答えする、ある程度の道筋を立てることはできると思います。


私は理学療法士ですが、もっと様々な医療関係者が情報発信していくことの大切さを実感しています。
 
最後になりますが、A様、今回の記事をご紹介させていただくにあたりご了承いただきましてありがとうございました。

 

 


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2 件のコメント

  • 今日の記事は読んでいてとてももどかしい気持ちになりました。
    おそらく、A様のように本来必要であるべきリハの指示もしくは説明、インフォームドコンセントがなされていない方は多いと思います。
    それは松葉杖の指導や車椅子の調整にも言えることで、街中でうまく適応せずに使用してる方を見ると、つい口を出したくなってしまいます。
    リハ職種は医師の指示のもと、動かざるを得ないため、今回の場合ももどかしいです。

    また、精神面でのフォローアップもより良い生活を送っていただくためには有効な手段だとも思いますので、ぜひ作業療法も紹介したいと思ってしまいました。
    A様、お大事にして下さい。

    私の親族にも脊柱管狭窄症と診断された方がいますが、生活指導といえる説明は皆無で、少し驚いたことがあります。
    そのようなケースが減ることを祈ります。

    • コメントありがとうございます。本当にもどかしいですよね。こういうケースは結構多いです。以前クリニックで働いていた時に、こういうケースで外来に通われている方もいました。リハビリテーションの必要性を理解してくれている医師とそうでない医師がいるのも事実ですね。こういうことがもっと減ってほしいですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    井上 直樹

    リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。