『外反母趾』の原因とテーピングをはじめとしたリハビリ治療・靴の選び方


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はじめに

 
理学療法士の井上(@Rehacon)です。
 
最近は夏休みに行った旅館だったり、「彼女がその名を知らない鳥たち」の先行試写会に行ってきたという、リハビリやヘルスケアとは全く関係ない記事が続いていました(ごめんなさい…)。

あっ、でも、特化記事8割・雑記記事2割をベースに今後も書いていきたいと思うので、是非ご興味のある方だけ読んでください^^

それでは、今日は久しぶりにリハビリのことを書きます。

 

足のトラブルは足底筋膜炎モートン病を始めとして多いですが、一般的にも認識されている「外反母趾」は非常に多い足のトラブルの1つです。
 
 
外反母趾になると靴の中で親指の付け根が当たって痛くなったり、痛みをかばうような歩き方になります。
 
つまり、歩き方も悪くなるため、歩行時の姿勢が崩れます。
 
姿勢が崩れると、膝や股関節、腰など全身へ影響を及ぼしていきます。
 
外反母趾を予防することは、膝の痛みや腰の痛みの軽減に期待ができ、将来的な予防にもなります。
 
以前に、外反母趾のことは少し触れた程度ですので、今回はもう少し詳しく、外反母趾の概要と治療・予防方法について解説をしていきます。

【関連記事】
『外反母趾』と子供に多い『内反小趾』。靴・サポーターなど治療のポイントを解説します。

 
 
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外反母趾の症状

 
外反母趾
 
外反母趾は、足の親指が外側に曲がってしまい、くの字になってしまう状態を言います。
 
親指の付け根が突き出てしまい、その部分は靴を履くと擦れてしまうため炎症を起こします。
 
このような状態になってしまうと、靴が当たらないように大きな靴を選ぶようになります。
 
大きな靴を履くというのは、様々なデメリットがあり、悪循環に陥ります。
 
大きい靴を履くことのデメリットについては、以下の記事にまとめていますので、合わせて参考にしてください。
 
 
 

外反母趾になる原因

 
外反母趾になる原因は多岐に渡りますが、一般的に言われているのが、
 
  • 足の内側縦アーチが低下して扁平足になる
  • 足の横アーチが低下して足の指をうまく使えなくなる
  • 窮屈な靴を長時間履いている
  • ハイヒールを長時間履いている
  • 体重の増加
 
こういった原因が挙げられますが、足のアーチが低下する原因は筋力低下や足の構造バランスが崩れて(マルアライメント)、うまく筋力を使えなくなることです。
 
また、靴の間違った選び方や履き方も外反母趾を引き起こす原因の1つとなります。
 
外反母趾は女性に多いのが特徴で、男性に比べて関節が柔らかいことや、筋肉量や筋力も男性に比べて少ないことが考えられます。
 
また、ハイヒールを履く機会が多いことも女性に多い要因の1つです。
 
 

外反母趾の診断

 
外反母趾の診断はレントゲン検査が行われ、親指の曲がり具合が何度あるか。ということが診断基準として含まれます。
 
外反母趾のレントゲン

引用画像:しょうの整形外科クリニック

 
親指と中足骨という骨の角度(外反母趾角:HV角)を測ります。
 
厳密には、第1・2中足骨の角度(IM角)、第1・5中足骨の角度(M1M5角)も計測されますが、ここでは割愛します。
外反母趾角
 
また、過去の記事にも書きましたが、フットプリントを利用することでも同様にHV角を計測することができます。

レントゲン撮影をして確認できる環境下にいないセラピストは、フットプリントを利用すると視覚的にも理解してもらいやすいです。
 
 
 

外反母趾の重症度判定(HV角)

 
外反母趾の重症度判定は、統一された見解はないですが、様々な研究報告から、少なくともHV角20°以上は外反母趾として考えられます。
 
以下に一部抜粋して、引用します。
 
正常値:9°〜15°
軽度:20°未満
中等度:20°〜40°未満
重度:40°以上
 
引用元:外反母趾診療ガイドライン 2014 改訂第2版
 
 

外反母趾の治療とリハビリテーション

 
外反母趾は基本的には保存療法中心となりますが、痛みがひどい場合などは手術が適応になることもあります。
 
外反母趾の手術

引用画像:しょうの整形外科クリニック

 
保存療法では、サポーター・テーピング・運動療法・ストレッチ・マッサージ・靴・インソールなどが行われます。
 
 

サポーター

外反母趾用のサポーターは、非常に多くの商品が発売されています。
 
安いものから高いものまで様々なので、何を選んでいいのか悩むとは思いますが、悩んだ場合は、ソルボ素材のものを私はおすすめしています。
 
ソルボはインソールでもたくさんご紹介しているのですが、ソルボ素材は人工筋肉なので筋肉に近い素材になります。
 
つまり、装着時の違和感が少なくて済むというのが最大のメリットです。
 
 
 

テーピング

外反母趾に対するテーピング方法も数多く存在します。
 
おすすめの動画を添付しておくので、参考にしてみてください。

battlewinさんがYouTubeで公開しているテーピングの方法は、非常に分かりやすくておすすめです。

 
 
 
 

 

運動療法

運動療法についてもいくつかご紹介していますが、一般的に行われる方法としては、タオルギャザーとカーフレイズになります。
 
タオルギャザー

タオルギャザー

下腿三頭筋トレーニング

カーフレイズ

以下の記事で詳細に説明していますので、合わせて参考にしてみてください。

【関連記事】
理学療法士が教える 正しい足アーチのつくり方~サポーター・テーピング・インソール編~
理学療法士が教える 正しい足アーチのつくり方~基礎編~

 
 

ストレッチ・マッサージ

外反母趾では、足の裏やふくらはぎ、脛(スネ)の筋肉が関与します。

一部ご紹介します。

足裏ストレッチ

足裏ストレッチ

ふくらはぎストレッチ

前脛骨筋ストレッチ

脛(スネ)のストレッチ

自分自身でセルフケアをすることはそんなに難しいことではありませんので、以下の記事で詳細に説明していますので、参考にしてみてください。
 
 
 

靴は足の形態にあったものを選択することがとても大切です。
 
そのためには、ワイズというものを適切に靴屋さんなどで計測してもらうことをおすすめします。
 
過去の記事にも一部ご紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。
 
 
 

インソール(中敷き)

外反母趾用の既製品インソールもたくさん発売されています。
 
いくつかおすすめのものをピックアップしますので、参考にしてみてください。
 
もし既製品のものでも合わない場合は、高価になりますが、オリジナルのインソールを作ってもらうことをおすすめします。
 
 
 
 

おわりに

 
外反母趾の概要とリハビリテーションについて解説をしました。
 
外反母趾は、セルフケアを行うこと、靴の選び方やインソールを導入することがとても大切です。
 
足元を整えてあげると、足腰への負担も減ります。何か足のトラブルがある場合は、早めに病院へ受診するようにしてください。
 
それでは、少しでも参考になれば幸いです。
 
 

おすすめの一般書

 
足の専門医であり、日本ではじめて足の専門クリニックを開設した桑原先生。
 
桑原先生の一般書は、かなり分かりやすく説明されていておすすめです。

こちらも整形外科医の内田先生が執筆した一般書です。

内田先生は、私も所属するNPOオーソティクスソサエティの理事長をしています。

こちらも分かりやすいですよ。

 
 

専門書

 
こちらも桑原先生執筆です。
 
私はまだ読んでないのですが、医師向けの専門書です。足病学を学ぶのにあまり良い専門書がないので、というより専門書そのものが殆どないので、購入しようと考えているところです。
 
基本的に読んでないものは紹介しないのですが、6月に発売されたばかりのもので、シェアのためにご紹介しておきます。
 
 

足の病気・怪我に関わる記事セレクション

 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。

コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。

リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。
リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。

コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。

どうぞよろしくお願いします。