『浮き指』の概要と改善方法。そして超絶おすすめ!『フットプリント』について解説します。


スポンサーリンク



理学療法士の井上(@Rehacon)です。

 
先日の記事で外反母趾と内反小趾のことについて書きました。
 
その記事中に、内反小趾と浮き指は子供でも問題になっていると書きました。
 
浮き指は子供にも非常に多いのですが、普段フットプリントをとってみると実は大人の多くも浮き指であることが分かります。
 

 
浮き指によって安定感が低下し、身体のバランスが崩れやすくなります。
 
つまり、転びやすくなります。
 
今回は、浮き指について解説していきます。

【Key word】浮き指・フットプリント・予防
【対象者】すべての方

 

浮き指とは

 
浮き指とは簡単にいうと、「地に足の指が付いてない状態」をいいます。

浮き指が起きているかどうか判断するには、「フットプリント」を使うと有効です。

このフットプリントはめちゃんこ便利でして、私は普段の仕事で愛用しています。
 
 

フットプリントの詳細

 
IMG_2407
既往にACL損傷あり(30代男性)
健常成人
慢性腰痛のある方(30代男性)
パーキンソン病(女性)
パーキンソン病(60代女性)
写真を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、青いインクが薄すぎる・ついていないのがお分かりいただけると思います。

この3例は全て「浮き指」です。

但し、指の部分が強く色がついてしまっているのも前足部荷重となり、それはそれで間違っています。

バランス的には、片足「踵(かかと)35%・母趾球(親指の付け根部分)10%・小趾球(小指の付け根部分)5%」くらいの荷重量が理想なので、足指部分は踵と比較して1/3程度色がついているのが理想だと個人的には感じています。

 
 

フットプリントから分かること

 
上記のように「浮き指」であることが分かりますが、その他にもたくさんの情報がフットプリントから分かります。
 
  • 足裏のどこの部分に体重がたくさんかかっているのか、かかっていないのか
  • アーチの形状
  • 足の形:エジプト型・ギリシャ型・方形型
  • 足の変形:外反母趾・内反小趾・槌趾 など
  • 足のサイズ

等々、たくさんの情報が分かります。

こういう情報が分かることでインソールを作ることはもちろんのこと、痛みが出やすい場所なども推測ができますし、浮き指が認められれば歩行時の推進力が弱いんじゃないか?などの歩行分析をするうえでも有効な情報になります。

勤務先で買ってくれるところは是非導入をおすすめします。

私は個人的にフットプリントをたくさんとりたいので、自分で買いました。

でもそのくらい価値のあるものですよ。
 
専門家の方にはおすすめです。

 
 

浮き指はなぜよくないのか

 
記事の冒頭にも書きましたが、浮き指が起こると身体のバランスが悪くなります。
 
足の指に力がうまく入っていないため、多くは踵(かかと)に体重が乗りすぎています。
 
踵に体重が乗りすぎると、骨盤は後ろに傾く「後傾」が起こりやすくなり、骨盤の後傾が起こると重心が後ろにいきやすくなるため、身体のバランスを保とうとさせるために背骨を丸める「代償姿勢」ということが起こりやすくなります。
 
つまり、猫背になりやすくなります。

全てがこの限りではありません。
 
また、子供でいえば、運動時に足の指をうまく使えないと踏ん張りと蹴り出しが効かないため、走るなどの運動パフォーマンスが落ちます。
 
さらに、足の指をうまく使えないと「扁平足」「開張足」になりやすくなります。
 
このように、浮き指は基本的にいいことはありません。
 
 

浮き指の予防

 
浮き指を予防するために必要なことは以下の通りです。
 
  • 適切なサイズの靴を選ぶこと
  • 足の指のトレーニングをすること
  • インソール(中敷き)を入れること

 

適切なサイズの靴を選ぶこと

 
 

足の指のトレーニングをすること

 
足の指のトレーニングはこれまでもご紹介していますが、
 
  • タオルギャザー
  • カーフレイズ

この2つが有名な運動で簡単に行えます。

以下の関連記事に運動方法は説明していますので、合わせてお読みください。

 

インソール(中敷き)を入れること

 
インソールについても過去に記事にしていますので、以下の関連記事を参考にしてください。
 
 

まとめ

 
これまでの記事と重複する部分はありますが、改めて説明させていただきました。

浮き指は本当に多いです。

私はこれまでフットプリントを相当数とってきていますが、データをとっているわけではないので正確な数字じゃないですが、80%は浮き指です。

浮き指が改善するだけで膝の痛み・腰痛がなくなったり、歩くスピードがあがったり、歩行時の安定感が出たりと良いことだらけです。

浮き指は病気ではありませんが、とても重要な身体のサインだと私は思っています。

是非、参考になれば幸いです。

 
 
 
 
 

スポンサーリンク



シェアをお願い致します!

PT・OTによる完全リハビリオーダーメイドサポート
リハビリテーションマネジメントサポート(リハマネサポート)

介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅・特別養護老人ホーム・通所介護(デイサービス)・障がい者施設などが対象

2021年介護報酬改定に対応
【無料プレゼント】バーセルインデックスマニュアル・ICF目標設定例文集

誰でもできるようにトークスクリプトを含めたバーセルインデックスマニュアル、一目で分かる機能・活動・参加の目標設定例文集をとことんこだわって作りました。

コロナフレイルを予防しよう
【無料プレゼント】自分で自宅で簡単にできる体操資料

コロナによる自粛生活の影響で、廃用症候群(生活不活発病)が起こると危惧されています。それを予防するための自宅で簡単にできる体操資料をはじめ、様々な無料資料をご用意しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
井上 直樹
(同)Relate・(同)ALLMERU代表社員/理学療法士の井上直樹です。 このサイトでは一般の方に向けたリハビリの基本的な情報発信を行っております。また、不定期ですが雑誌や新聞などのマスメディア・WEB上のメディアにも情報提供を行っております。リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。リハビリに関わるコンサルティング事業を展開しております。お仕事依頼もお気軽にお問合せくださいませ。