『肩の痛み』を引き起こす代表的な8つの筋肉とトリガーポイント

肩の痛みを引き起こす代表的な8つの筋肉とトリガーポイント。

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<2017年11月18日追記・修正>

理学療法士の井上(@Rehacon)です。

 
 
肩こりとは別に、肩の痛みを感じる方は多いと思います。
 
肩の痛みで代表的なものは、五十肩や四十肩と呼ばれるものです。
 
医学用語では「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」と言います。
 
 
四十肩や五十肩で行われる一般的な治療を行っても、なかなか痛みが改善されないということは珍しくありません。
 
そのような場合、筋膜や筋肉にできるトリガーポイントが原因の1つになっていることが考えられます。
 
しかしながら、肩の痛みを引き起こすトリガーポイントは相当数あります。
 
今回は、私の臨床経験を踏まえ、肩に痛みを引き起こすことの多い代表的な8つの筋肉とトリガーポイントをご紹介します。
 
是非参考にしていただければと思います。
 


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肩に痛みを引き起こす代表的な8つの筋肉とトリガーポイント

 
  1. 棘上筋(きょくじょうきん)
  2. 棘下筋(きょくかきん)
  3. 小円筋(しょうえんきん)
  4. 肩甲下筋(けんこうかきん)
  5. 三角筋(さんかくきん)
  6. 大胸筋(だいきょうきん)
  7. 小胸筋(しょうきょうきん)
  8. 烏口腕筋(うこうわんきん)
 
自分の臨床経験を考えてみたときにこの8つの筋肉が挙げられます。
 
絞ったつもりですが、それでもかなり多いですね。
 
最初に挙げた4つの筋肉は「回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)」を構成し、肩関節の安定性に関与します。
 
ですので、回旋筋腱板を構成する一部の筋肉を検査した際はその他の回旋筋腱板を構成する筋肉も必ず一緒に確認することが重要です。
 
特にこの中でも、棘下筋小円筋はかなりの高確率で肩の痛みに影響していますので要チェックです。
 
以下にそれぞれを説明していきます。
 
 

棘上筋

 
棘上筋 
 
 
起始:肩甲骨の棘上窩
停止:上腕骨の大結節
作用:肩関節の外転
神経支配:肩甲上神経
 
 

トリガーポイント

棘上筋
 
【関連痛パターン】
棘上筋の関連痛パターンは、三角筋中部線維の深部に起こり、腕から肘にかけて波及します。
 
 
 

棘下筋  

 
棘下筋
 
 
起始:肩甲骨の棘下窩
停止:上腕骨の大結節
作用:肩関節の外旋・伸展
神経支配:肩甲上神経
 
 

トリガーポイント

棘下筋
 
【関連痛パターン】
 この筋肉の関連痛は、主に肩の痛みや手の痺れに起こることが多いですが、稀に首に痛みを引き起こすことがあります。
 

小円筋

 
小円筋
 
 
起始:肩甲骨の外側縁・下角
停止:上腕骨の大結節
作用:肩関節の内転・伸展・内旋
神経支配:腋窩神経
 
 

トリガーポイント

小円筋
 
【関連痛パターン】
小円筋の関連痛パターンは、三角筋後部線維に沿って出現しますが、腕全体に関連痛パターンが出ることもあります。
 
 

肩甲下筋

 
肩甲下筋
 
起始:肩甲骨の肩甲下窩
停止:上腕骨の小結節
作用:肩関節の内旋・水平屈曲
神経支配:肩甲下神経
 
 

トリガーポイント

肩甲下筋
 
【関連痛パターン】
肩甲下筋の関連痛パターンは、肩の後方・腕の後方〜中央部にかけて起こり、手首にまで波及することがあります。
 
 
 

三角筋(前部・中部・後部)

 

前部線維

三角筋前部線維
起始:鎖骨の外側1/3前縁
停止:上腕骨の三角筋粗面
作用:肩関節の屈曲・内旋・水平屈曲
神経支配:腋窩神経
 

中部線維

三角筋中部線維
起始:肩甲骨の肩峰
停止:上腕骨の三角筋粗面
作用:肩関節の外転
神経支配:腋窩神経
 

後部線維

三角筋後部線維
起始:肩甲骨の肩甲棘下縁
停止:上腕骨の三角筋粗面
作用:肩関節の外旋・伸展・水平屈曲
神経支配:腋窩神経
 
 

トリガーポイント

三角筋 三角筋
 
【関連痛パターン】
三角筋前部線維の関連痛パターンは、肩の前側〜外側面、後部線維の関連痛パターンは、肩の後方〜上腕の外側まで波及することがある。
 
 

大胸筋(鎖骨部・胸肋部・腹部)

 

鎖骨部

大胸筋鎖骨部
起始:鎖骨の内側1/2
停止:上腕骨の大結節稜
作用:肩関節の内転・内旋・屈曲・水平屈曲
神経支配:前胸神経
 

胸肋部

大胸筋胸肋部
起始:胸骨、第1〜6肋軟骨
停止:上腕骨の大結節稜
作用:肩関節の内転・内旋・屈曲・水平屈曲
神経支配:前胸神経
 

腹部

大胸筋腹部
起始:外腹斜筋の腱膜
停止:上腕骨の大結節稜
作用:肩関節の内転・内旋・屈曲・水平屈曲
神経支配:前胸神経
 
 

トリガーポイント

大胸筋鎖骨部 大胸筋胸肋部 大胸筋腹部
 
【関連痛パターン】
鎖骨の下にあるトリガーポイントは、肩の前方に関連痛を引き起こします。
 
大胸筋の中央〜外側にあるトリガーポイントは胸部前方・上腕中央部にかけて関連痛を引き起こします。時に指先まで関連痛が起こることがあります。
 
乳頭より外上方にあるトリガーポイントは、肩の前方・乳頭周囲に関連痛を引き起こします。
 
 
 

小胸筋

 
小胸筋
 
起始:第3〜5肋骨
停止:肩甲骨の烏口突起
作用:肩甲骨の下制、わずかな下方回旋と肋骨挙上
神経支配:胸筋神経
 
 

トリガーポイント

小胸筋
 
【関連痛パターン】
小胸筋の関連痛パターンは、胸周囲〜肩の前方に引き起こし、腕の内側から指先(第4〜5指)まで引き起こすことがあります。
 
 

烏口腕筋

 
烏口腕筋
 
起始:肩甲骨の烏口突起
停止:上腕骨の内側縁
作用:肩関節の内転・屈曲
神経支配:筋皮神経
 
 

トリガーポイント

烏口腕筋
 
【関連痛パターン】
烏口腕筋の関連痛パターンは、肩の外側に引き起こし、腕の背側面(肘・手首を除く)全体に引き起こします。
 
 

トリガーポイント療法/筋膜リリース

 
  • 上記トリガーポイント画像にある✖印を一定の圧力で30秒圧迫+30秒解放を何回か繰り返す。
  • ✖印を一定の圧力で30秒グリグリゆっくりと動かす+30秒解放を何回か繰り返す。
  • 上記に示した筋肉に対して、親指や手のひら、ゴルフボール、テニスボール、トリガーポイント用のボール、フォームローラーなどを使用して一定の圧力で、ゆっくりと動かす。
 
圧迫したりグリグリ押すには、親指や指の関節、ゴルフボール、テニスボール、トリガーポイント用のボールなどを使用して行うと効果的です。
 
 
これで肩の痛みが軽減する場合には、セルフケアとして継続してみてください。
 
 
 
 

まとめ

 
肩の痛みを引き起こす代表的な8つの筋肉とトリガーポイントについて解説をしましたが、いかがでしたでしょうか。
 
肩の痛みを訴える方は非常に多いですし、トリガーポイントが関与していることも経験上非常に多いです。
 
特に棘下筋・小円筋・大胸筋・小胸筋は経験上肩の痛みに関与していることが多く、必ずチェックすることを個人的にはおすすめします。
 
それでは、少しでも参考になれば幸いです。
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。