『腰痛』を引き起こす代表的な7つの筋肉とトリガーポイント


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理学療法士の井上(@Rehacon)です。
 
 
腰痛のおよそ85%は原因不明と言われているのは、このブログでも何度か書いてきました。
 
画一的な方法では腰痛はよくなりません。本当に腰痛は難しいです。
 
腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアと診断される方が多いですが、殆どの方が診断と臨床所見が合致しません。
 
それはなぜか。
 
脊柱管狭窄症やヘルニアによる痛みではないからです。
 
そのような場合、トリガーポイントによる筋筋膜性疼痛が原因ということが考えられます。
 
今回は、腰痛を引き起こす代表的な7つの筋肉とトリガーポイントについて解説をしていきます。
 
【トリガーポイント関連記事】
 


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腰痛を引き起こす代表的な7つの筋肉とトリガーポイント

 
  1. 中殿筋(ちゅうでんきん)
  2. 小殿筋(しょうでんきん)
  3. 多裂筋(たれつきん)
  4. 最長筋(さいちょうきん)
  5. 腹直筋(ふくちょくきん)
  6. 腸肋筋(ちょうろくきん)
  7. 腸腰筋(ちょうようきん)
 
腰痛を引き起こすこの7つの筋肉が代表的です。
 
 

中殿筋

 
中殿筋は腰痛を引き起こす原因になることが多く、個人的には必ず中殿筋を確認することをおすすめします。
 
  
 
起始:腸骨翼の外側、前殿筋線と後殿筋線の間で、腸骨稜の外唇及び殿筋膜に付着
停止:大腿骨の大転子先端の外側
作用:股関節の外転、内旋(わずかな)
神経支配:上殿神経
 
 

トリガーポイント

 
 
 
【関連痛パターン】
仙骨〜腰下部へ関連痛を起こす。稀に腸骨稜にかけて痛みが起こることもある。
 

 

小殿筋

 

   
 
起始:腸骨翼の外側、前殿筋線と下殿筋線との間、もしくは下殿筋線の下
停止:大腿骨の大転子
作用:股関節の外転、内旋(わずかな)
神経支配:
 
 

トリガーポイント

 
 
【関連痛パターン】
殿部〜下肢外側にかけて関連痛を起こす。坐骨神経痛に似た症状を引き起こす。
 
 

多裂筋

 

  
  
 
起始:仙骨後面及び第4頚椎〜第5腰椎までの横突起、上後腸骨棘
停止:各起始部から隣接する2〜4椎骨上の棘突起
作用:脊椎の伸展・回旋(反対側)・側屈(同側)
神経支配:脊髄神経後枝
 
 

トリガーポイント

  
 
【関連痛パターン】
それぞれのトリガーポイント周辺に関連痛を起こす。腰部に起こるトリガーポイントは腰痛を引き起こす大きな原因の1つである。
 
 

最長筋

 
最長筋は、頭部・頚部・胸部の3つに分類されます。
 
 

頭最長筋

    
起始:第5頚椎〜第3胸椎横突起
停止:側頭骨の乳様突起
作用:頚部の伸展・側屈(同側)・回旋(同側)
神経支配:脊髄神経後枝
 

頚最長筋

   
起始:第1〜第5胸椎横突起
停止:第2〜第5頚椎横突起の後結節
作用:頚部の伸展・側屈(同側)、脊椎の伸展
神経支配:脊髄神経後枝
 

胸最長筋

  
起始:仙骨、胸腰筋膜、腰椎棘突起、下位腰椎横突起
停止:胸椎全ての横突起、肋骨
作用:胸腰椎の伸展・側屈(同側)
神経支配:胸部及び腰部脊髄神経後枝
 
 

トリガーポイント

  
 
【関連痛パターン】
Th11周囲のトリガーポイントは殿部後方に関連痛を起こし、L1周囲のトリガーポイントは仙腸関節・腸骨に関連痛を起こす。
 
多裂筋と同様、腰痛を起こす大きな原因の1つである。
 
 

腹直筋

 

   
 
起始:第5〜第7肋軟骨、剣状突起
停止:恥骨の恥骨稜、恥骨結合
作用:体幹の屈曲
神経支配:肋間神経
 
 

トリガーポイント

 
 
【関連痛パターン】
上部のトリガーポイントは背部中央、下部トリガーポイントは腰背部に関連痛を起こす。
 
 

腸肋筋

 
 
腸肋筋も頚部・胸部・腰部の3つに分類されます。
 
 

頚腸肋筋

  
起始:第1〜第6肋骨の肋骨角
停止:第4頚椎〜第6頚椎横突起
作用:頚部の伸展・側屈(同側)
神経支配:脊髄神経後枝
 

胸腸肋筋

  
起始:第7〜第12肋骨
停止:第1〜第6肋骨
作用:胸椎の伸展・側屈(同側)
神経支配:脊髄神経後枝
 

腰腸肋筋

  
起始:腸骨稜、仙骨、胸腰筋膜
停止:第6〜第12肋骨
作用:胸椎の伸展・側屈(同側)
神経支配:脊髄神経後枝
 
 

トリガーポイント

 
 
【関連痛パターン】
 下部腸肋筋のトリガーポイントは、背中中央から肩甲骨周辺に関連を起こす。また、腸骨や腹部にまで関連痛が波及することがある。
 

腸腰筋

 
腸腰筋の筋肉に関しては、以下の記事でご紹介していますので合わせてお読みください。
 

トリガーポイント

 
 
【関連痛パターン】

腰部周囲から仙骨に関連痛を引き起こし、大腿部前面に関連痛を起こすことがある。
 
虫垂炎に似た痛みを引き起こすことがある。
 
 

トリガーポイント療法/筋膜リリース

 
  • 上記トリガーポイント画像にある✖印を一定の圧力で30秒圧迫+30秒解放を何回か繰り返す。
  • ✖印を一定の圧力で30秒グリグリゆっくりと動かす+30秒解放を何回か繰り返す。
  • 上記に示した筋肉に対して、手のひらやゴルフボール、テニスボール、トリガーポイント用のボール、フォームローラーなどを使用して一定の圧力で、ゆっくりと動かす。
 
圧迫したりグリグリ押すには、親指や指の関節、ゴルフボール、テニスボール、トリガーポイント用のボールなどを使用して行うと効果的です。

筋膜を全体的にリリースしていくには、フォームローラーなどを持っておくのも便利です。

フォームローラーについては私自身も使用していますが、とてもおすすめですよ。

 
 
これで腰痛が軽減する場合には、セルフケアとして継続してみてください。
 
 

まとめ

 
 
腰痛を引き起こす原因となる筋肉とトリガーポイントについてご紹介をしました。

腰痛の原因の85%は原因不明と言われています。しかし、経験上この筋筋膜性疼痛が原因ということが比較的多いという印象です。

是非、参考にしてもらえたら幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

 
 

おすすめ書籍

 
以下の2冊は一般向けに筋膜性疼痛症候群研究会(MPS研究会)でもおすすめしている書籍です。
 
 
以下の書籍は個人的におすすめしたい2冊です。

筋肉の絵やトリガーポイント、セルフストレッチや筋力トレーニングも丁寧に説明されています。

 

筋膜リリースの本を読むなら「竹井 仁」先生の本がおすすめです。

筋膜博士と呼ばれるくらい筋膜では有名な先生であり、TVなどにも数多く出演されている方です。

私も持っていますが、こんなに充実した内容でこの価格は破格です。

超絶おすすめ一般書ですよ。

 
 

次のページは↓
『股関節』の痛みを引き起こす代表的な7つの筋肉とトリガーポイント

 


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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。