トリガーポイントの症状・種類・原因について解説をします。

トリガーポイントの症状・種類・原因

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理学療法士の井上(@Rehacon)です。
 
 
以前にトリガーポイントについての説明をいくつか書きましたが、不足している部分を改めて簡単にまとめます。
 
まだお読みでない方は以下の関連記事を先にお読みいただくことをおすすめします。
 
 


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トリガーポイントの症状

 

関連痛パターン

トリガーポイントには、筋肉ごとに定義されている特有の関連痛パターンがあります。
 
経験上、パターン通りではなく、違う部分に関連痛が起こることもありますが、その多くの場合がパターン通りに起きます。
 
筋膜や筋肉にトリガーポイントが作られると、そのトリガーポイントにも小さい・大きいとありますが、痛みの大小はこのトリガーポイントの大小に比例するわけではありません。
 
トリガーポイントを押すことで痛みの感じ方、強い痛みを感じるなど過敏性に影響されます。
 

 

血管・神経・リンパ管の圧迫

筋膜内や筋肉には、血管・神経・リンパ管などが通っています。
 
トリガーポイントが作られることで、筋膜同士の滑りが悪くなったり、筋節はトリガーポイントによって短く太くなることで、周辺の神経や血管を圧迫することになります。
 
その結果、しびれや痛み、灼熱感、冷え、感覚異常などが起きます。
 
 

自律神経系への影響

根拠としてはまだまだ明確にはなっていませんが、現在提示されている作用としては、
 
  • 発汗
  • 目の充血
  • 涙の過剰分泌
  • 鼻汁
  • 鳥肌
  • 不整脈
 
これらの症状はトリガーポイントによっても起こるとされています。
 
 

運動障害(筋力低下・筋出力低下など)

筋膜でいうと、筋内膜では筋繊維の1本1本まで入り込んでいるため、筋膜にトリガーポイントが作られれば筋肉にも影響してきます。
 
また、筋肉にトリガーポイントが作られれば、筋節が短く太くなっているため、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの滑りが悪くなります。
 
つまり、筋肉の収縮不全を起こします。
 
このような理屈で筋力の低下や筋出力の低下が起こります。
 
筋膜・筋肉にトリガーポイントが作られることにより、筋膜や筋肉そのものの柔軟性が悪くなるため、身体の動きそのものが悪くなり筋膜や筋肉の奥にある関節へも影響を与えます。
 
つまり、関節の可動域が悪くなったり、関節のズレというものも起こります。
 
結果的に姿勢が崩れる、無理な動きを助長させ、痛みや怪我につながるということになります。
 
このような理屈を考えると、関節を動かして調整する前に、筋膜や筋肉の状態を整えてから関節の調整をする、運動療法を行うということが重要であるといえます。
 
 

トリガーポイントの3段階による分類

 

第1段階:筋硬結

日常的には痛みは感じません。トリガーポイント部分を押すと痛みを感じる程度の段階。
 
 

第2段階:潜在性トリガーポイント

トリガーポイント部分を押すと、押したところだけでなく、他の部分に痛みが出る「関連痛」が起こる段階。
 
また、動作時にも痛みが出るのが特徴です。
 
人間には相当な数の潜在性トリガーポイントがあるといわれています。将来的に活動性トリガーポイントになることがあります。
 
 

第3段階:活動性トリガーポイント

安静にしていても痛みが出る段階で、痛みに過敏になっている段階。
 
トリガーポイント部分を押すと必ず痛みが出て、関連痛を引き起こします。
 
 

好発部位による分類

 

セントラルトリガーポイント

運動神経が入る部位に形成されるトリガーポイントで、筋肉を収縮させる指令を出します。
 
主に「筋腹の中央」にできるのが特徴的です。
 
 

付着部トリガーポイント

筋肉の付着部や筋肉と腱の移行部に形成されるトリガーポイントで、骨や関節に痛みを訴えることがあります。
 
主に「筋腹の端」にできるのが特徴的です。
 
医師には「腱炎」と診断されることが多いです。
 
 

「キートリガーポイント」と「サテライトトリガーポイント」

 
キートリガーポイントは、原因となるトリガーポイントのことを言い、サテライトトリガーポイントは、中継点を意味します。
 
キートリガーポイントが原因で他のトリガーポイントを活性化させてしまうことがあり、その部分をサテライトトリガーポイントと言います。
 
つまり、キートリガーポイントの関連痛を起こす領域内に生じやすいという特徴があります。
 
これは筋膜のつながりと類似しており、アナトミートレインで提示されているライン上に起こりやすいのも特徴的です。
 
 
 

トリガーポイントを作る原因

 
  • 筋肉の使いすぎ
  • スポーツ場面など、同じ動きを繰り返す
  • 線維性筋痛症や内臓疾患
  • ビタミン・ミネラルの不足
  • 代謝異常
  • 心理的な要因
 
 

筋肉の使いすぎ

悪い姿勢や日常生活での過負荷により、トリガーポイントが形成されます。
 
 

スポーツ場面など、同じ動きを繰り返す

これは上記と同じような理屈ですが、スポーツの種類や利き手・利き足などによって過負荷になりやすい筋肉があります。
 
 

ビタミン・ミネラルの不足

タバコはビタミンCを壊し、水の過剰摂取はビタミンBを体外へ出してしまいます。
 
アルコールの過剰摂取や酸化防止剤、タウニンはビタミンB1の吸収を邪魔し、ステロイド剤はビタミンB6の不足を招きます。
 
カルシウムなどのミネラルは筋肉の収縮に関わります。
 
これらが不足することでトリガーポイントを形成しやすくなります。
 
ビタミンやミネラルは食事だけで摂取していくのが難しい場合もあります。その時は補助食品としてサプリメントを飲むことが推奨されます。
 
 
 
 

代謝異常

代表的なのは「バセドウ病」ですが、甲状腺からの分泌物が減ると筋肉の興奮性が増し、トリガーポイントを形成しやすくなります。
 
 

心理的な要因

精神的なストレスが増えると、筋肉というのは緊張し、硬くなりやすくなります。
 
このような状態が続くとトリガーポイントを形成しやすくなり、活性化させることがあります。
 
 

問診がとても大切

 
トリガーポイントを調整してもなかなか痛みが取れないという場合、運動療法で姿勢を調整していくことは大切ですが、栄養面や心理的な要因というのも考えないと難しいことも多々あります。
 
つまり、問診がとても大切ということになります。
 
痛みの治療には、過去の怪我や栄養状態、心理的な状態など多角的に情報収集していくことがとても重要になります。
 
 

まとめ

 
トリガーポイントを形成してしまう原因や症状、種類について説明しましたがいかがでしたでしょうか。
 
原因は多岐にわたり、栄養面や心理的なものも原因となることがあります。
 
是非、参考になれば幸いです。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。