プロゴルファー「諸見里しのぶ選手」に学びましょう。「肋軟骨損傷」ってなんだ?予防のポイントは3つ!


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理学療法士・ゴルフフィジオセラピストの井上(@Rehacon)です。

先日、プロゴルファーの「諸見里しのぶ選手」が来季のフル参戦を見送るとのニュースがありました。
GDOニュース

その原因は、「肋軟骨損傷(ろくなんこつそんしょう)」

そしてその肋軟骨損傷をかばって、他のところにも様々な痛みがでてきたようです。

諸見里選手の場合は「第四肋軟骨」のようですね。

今日は体を捻るスポーツに多い怪我、「肋軟骨損傷」について解説していきます。

そして、私は「ゴルフフィジオセラピスト(EAGPT認定)」でもありますので、ゴルフスイングにおいて肋軟骨損傷が起こりうるスイング解説も少し書いていきたいと思います。

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【Keyword】肋軟骨損傷・スポーツ傷害・予防・オーバースイング・トップの位置
【対象】一般の方・ゴルファー・スポーツ好き


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肋軟骨損傷とは

肋骨というのは体に12対(12本)の骨があります。

その肋骨が軟骨と結合するのは7番目の肋骨までで、8番以降は軟骨はつきません。


※引用画像:胸郭画像
image123 胸郭鎖骨

 

 

 

 

 

 

肋軟骨の痛みは「第2・5肋骨」で起こりやすいと言われています。

諸見里選手は第4肋軟骨ですから、どこでも起こりうる可能性はありますね。

スポーツ障害で起こりやすい怪我と言えます。

 

原因

これははっきり言ってしまえば肋軟骨の慢性炎症なんです。

慢性ってことは、繰り返し負荷がかかっているということになります。

スポーツで言えばゴルフ・野球・テニスなど「体を捻る(ひねる)動き」が多いスポーツに多いのが特徴です。

ゴルフ好きの方ならよくお分かりだと思いますが、諸見里選手は数年前までめちゃくちゃ強い選手でしたよね。

あれだけ強かった選手がここ数年勝ててないのには怪我が関係しているのかもしれません。

また、「藤田寛之選手」も昨年のマスターズ前に肋軟骨損傷から肋骨骨折までなってしまっています。

これは完全にオーバーユース。

トレーニングのし過ぎですね。練習の虫、藤田選手ならではの怪我かもしれませんね。

 

診断

これは基本的に「問診」「触診」で圧痛検査、「動作時の痛み」の確認で判断されますが、「心疾患」「肺疾患」との鑑別が必要です(関連痛というものがあるため)。

さらに肋骨の骨折があるかどうかも判断する必要があります。

そのためには必ず1度病院に受診する必要があります。

レントゲンは撮ると思いますが、肋骨骨折の有無もそこで分かります。自己判断せずに必ず病院に行きましょう。

ちなみに軟骨部分はレントゲンでは確認できません(軟骨にはカルシウム成分がないため写りません)。

 

症状

基本的には「痛み」です。肋軟骨ですから胸骨と肋骨の間に痛みを感じます。

また、呼吸すると胸郭は拡がります。そのため呼吸時も痛みが伴うことがあります。

特に肋骨骨折では呼吸時痛も認めます。あとは動作時痛です。上述した、体を捻る動作では痛みを感じるはずです。

 

治療・予防

これは安静がまず第一です。

特に治療というのはありませんが、「バストバンド」というものを着用して胸郭の必要以上な動きを抑制することで痛みを緩和します。あとは内服になります。

そして何が必要なのか、これは「予防」がとても重要なんです。

結局は使いすぎによる慢性炎症なんです。ですからポイントは3つ!

  1. オーバーユースにならないようにすること
  2. 胸郭の可動性をあげること
  3. 運動時の体の使い方を変えること

これが大事です。

胸郭のストレッチ方法でいい動画がありましたので、ご参考にしてください。


※引用動画:胸郭ストレッチ

この動画に補足しますが、ストレッチポールを置く位置は1か所ではなく、背骨全体を行うようにするとさらに効果的です。

また、ゴルフの練習をする前にはしっかり準備運動を行うようにしましょう。

   

こちらの写真は、身体を捻る筋肉である腹斜筋や肋間筋の筋膜リリース方法となります。是非、練習前に行うことをおすすめします。

詳細については、ゴルファーに多い怪我の1つ『母指CM関節症』の原因・リハビリ治療・スイングメカニズムについて解説をします。の記事でまとめていますので合わせてお読みください。

 

ゴルフに特化したスイング時の体の使い方

ここでは、私がゴルフに特化したセラピストでもあるため肋軟骨損傷を起こしやすいゴルフスイングについてご説明します。

肋軟骨損傷の場合、右利きのゴルファーであれば左の肋軟骨損傷をするはずです。

どこで負荷がかかるかといえば、通常のスイングでいえば「トップの位置」なんですよね。

左1軸スイング、いわゆる「スタックアンドチルト」のスイングをしている場合は右の肋軟骨損傷をしやすいスイングといえます。

是非エアスイングをしてみてください。右足への体重移動はボディメカニクスを考えても必要です。

トップが深いとスイングの違いはあるにせよ左右どちらかの肋軟骨の負荷が増強します。

あとはフォロースルーが大きすぎる場合も痛める可能性はあります。要は大振りの場合です。

見覚えのある方はもう少しトップをコンパクトにするのと、右への体重移動をしっかりすることを心掛けてみてください。

これだけで傷害予防になることは間違いありません。

このスイングメカニズムについては、以下の記事でまとめていますので、合わせてお読みいただけたら幸いです。

『ゴルフ肘』を起こすスイングメカニズムと修正方法・トレーニング方法について科学的に解説をします。

2016.11.21

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結構私の周りでもゴルフによって肋軟骨損傷をしている人がいます。それはみんな左足1軸スイングの人です。

確かに球は強く飛ぶし飛距離も出るんですよねぇ。ただそれは体に負担をかけたうえでの効果です。

ゴルフは生涯スポーツです。健康スポーツです。

体に無理なく健康的なゴルフをしましょう!

ヘルシーゴルフですよ!

今後は少しずつゴルフに特化した理学療法士のスイング分析も記事にしていく予定です。
<H28年12/12:追記>ゴルフ関連の記事をいくつか書きましたので、お読みいただけたら幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。