前回、
正しい足アーチのつくり方 〜基礎・セルフケア編〜という記事を書きました。
前回の記事では、足部と足アーチの概要について説明し、正しい足アーチを作るためのセルフケア・セルフトレーニング方法について解説をしました。
今回は前回と同様に「外反母趾がラクになる!足アーチのつくり方」を一部引用し、理学療法士としてのエッセンスも含め、サポーターやインソール(中敷き)の効果について解説をしていきます。
まだ前回の記事をお読みでない方は、以下の記事を先にお読みいただくと理解が深まります。
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足アーチを取り戻せるインソールの選び方
前回の記事を読んでいただいた方は、足アーチを整える重要性をご理解いただけたと思います。
足アーチを整える方法は、前回の記事にも書きましたが、セルフケアがとても大切です。
まずは自分自身でできることはやるようにしましょう。
セルフケアをしながら、日常的に使用する靴の選び方や履き方が重要なのはこれまでもしつこくお伝えきてきましたが、せっかく良い靴選び、良い靴の履き方をしていてもインソールがペラペラなものや足にあっていなかったりすると効果も半減してしまいます。
適切なインソールを選ぶことはとても重要です。
以下に、インソールの選び方について本書にとても良いことが書かれていましたので、一部引用し、私の経験を踏まえて解説をしていきます。
- 専門のアドバイザーに相談できる店で購入する
- 硬い素材のインソールを選ぶ
- 土踏まずの部分が立体的につくられたインソールを選ぶ
- あまり安価なものは避け、適正価格のものを選ぶ
- インソールに合う靴に入れて使用する
- 購入後1〜2週間ほどはいてみて、自分の足に合うか確かめる
- 市販品が合わない場合はオーダーメイドのインソールを
※本書より引用
①専門のアドバイザーに相談できる店で購入する
割と最近になって靴専門店なども増えてきました。
アシックスさんは「アシックスウォーキング」という靴専門店を出していますし、ミズノさんも私が所属する、オーソティクスソサエティーの講師の方々が指導していたりします。
足の計測をしっかりしてくれる、足に合った靴選びをしてくれる店舗を事前にチェックして靴を購入するようにしましょう。
②硬い素材のインソールを選ぶ
これはすごく良いことで、よくクッション性があるインソールが気持ちよくて良いなんて言われたりする方がいます。
でも足のことを考えると、柔らかいインソールは体重によって潰されてしまいますし、劣化もしやすいのであまりおすすめはしません。
硬めといっても、凄く硬いのは逆効果になることもあります。
ではどの位の硬さがいいのか。
足裏が密着する部分ですから、やはり「筋肉に近い素材」が違和感なく、ある程度の強度もありおすすめになります。
そこに着目して作られているインソールは「ソルボセイン」という素材を使ったインソールです。
整形外科医と理学療法士の専門家が開発したインソールだけあって、既製品でも非常に優れたものが多いです。
このブログでも数多く紹介していますが、ソルボセインを使ったインソールを改めてご紹介します。
③土踏まずの部分が立体的につくられたインソールを選ぶ
土踏まず部分を「内側縦アーチ」といいますが、ここの機能の大切さは前回の記事で説明した通りです。
内側縦アーチをしっかり補整してくれるものを選びましょう。
④あまり安価なものは避け、適正価格のものを選ぶ
これもすごく大切です。
安いからとりあえず買おうではなく、良いものはやっぱり良いです。
適正価格というのは難しいのですが、上に紹介したソルボインソールは高くもなく、安すぎでもなく、そしてちゃんと効果のあるインソールです。
まさに適正価格なんじゃないかなと思います。
市販でもやたら高いインソールがありますが、ソルボインソールで十分というのが私の経験から言えることです。
ちなみに、私は仕事中には靴の脱ぎ履きをしょっちゅうするためクロックスを履いていますが、クロックスにもソルボインソールを入れて履いています。
⑤インソールに合う靴に入れて使用する
既製品のインソールは相当数ありますが、幅や長さが靴に合うように、サイズ調整が可能な切れるものをおすすめします。
また、使用するシーン(ウォーキング・ランニングなどのスポーツ)などによってインソールを変えるというのもおすすめです。
スポーツ別のおすすめインソールについては以下の記事でまとめていますので、参考にしてください。
⑥購入後1〜2週間ほどはいてみて、自分の足に合うか確かめる
ソルボインソールを入れていて、私は基本的に合わないということはないのですが、個人差はあります。
そのような場合は、他のインソールを入れてみるのも有効ですし、何を入れても何となく合わない、効果は感じないという方は既製品のインソールではなく、オリジナルのオーダーメイドインソールを作ってもらうことをおすすめします。
⑦市販品が合わない場合はオーダーメイドのインソールを
上述した通りですが、既製品が合わない場合はオリジナルのインソールを作ってもらいましょう。
本書を読むと、義肢装具士さんにオーダーしているようですが、義肢装具士が民間でインソールを作っているということは残念ながら殆どありません。
歩行や動作分析の専門家である、理学療法士が作るインソールは「動的インソール」といいますが、動的インソールを作ってもらうことをおすすめします。
足型をとっただけで作る静的なインソールは靴屋さんなどでも作っていますが、静的インソールより動的インソールの方が間違いなく効果的です。
- ディモコインソール
- 入谷式足底挿板
- FOIインソール
この辺りがメジャーな動的インソールになりますので、参考にしてください。
サポーター・テーピング
足アーチを整えたり、外反母趾を予防するのにサポーターやテーピングが用いられることがあります。
ただし、これはあくまでも予防であってサポーターやテーピングで改善するかといえば疑問もあります。
根本的には足アーチを整えていくことが必要ですので、痛みが酷い場合などに一時的に使用するのはいいですが、あまり依存しないようにしてください。
私がここで特におすすめしたいサポーターはソルボアーチサポーターというものです。
インソールは屋外で靴を履くときに使用しますが、家で靴を履くことはありません。
そこで、自宅にいてもアーチを整えやすいサポーターがソルボアーチサポーターです。
足底筋膜炎などにも有効であり、私も仕事で様々な方に使用してもらっていますが、一定以上の効果を感じておりおすすめのサポーターです。
テーピングは以下に動画を貼りつけておきます。こちらの動画が参考になります。
まとめ
正しい足アーチを作るための、インソール・サポーターについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
長年、理学療法士として働いてきて、色々と勉強しながら経験し、実践してきました。
身体は全身を捉えていくことが大切ですが、身体の土台となる足元のケアはとても大切であると実感しています。
何度も紹介してきた本書は、足病学を専門としている医師が書かれた本だけあって一般書とはいえとても参考になることが多いです。
一般書は安価というのも魅力的で、専門家が分かりやすく表現し、なおかつ安く購入できます。
全て網羅されているわけではありませんが、持っておいて損のない一冊です。
是非手に取って読んでみてください。
それでは、参考になれば幸いです。
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