【通所介護】これからの『リハビリ特化型』デイサービスの在り方について

リハビリ特化型デイサービスの在り方

スポンサーリンク




 

はじめに

 
理学療法士の井上(@Rehacon)です。
 
 
先日、理学療法士協会会長の半田会長がリハビリ特化型デイサービスと謳っている施設に対しての発言が俄かにSNSを騒がせています。
 
記事を見ながら、
 
「うんうん」
「そりゃそうだろ…」
 
なんて思いながら見てましたが、自分も理学療法士なので、半田会長の発信はとてもよかったと感じています。
 
リハビリ特化型デイサービス
 
「リハビリ特化型」と謳っていながら、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門家がいる施設はなんと、
 
23%
 
この数字を見てなかなか驚愕しましたが、現場レベルで考えても、まあこんなものかなぁというのもあります。
 

今後のリハビリデイサービスの在り方など、自分なりに感じているところもありますので、今回は自分の雑感を書いていきます。
 

スポンサーリンク



 
 

社会保障審議会・介護保険分科会でのヒアリング

 
理学療法士協会会長である、半田一登会長が発言した内容は以下の通りです。
 
通所介護で、最近「リハビリテーション特化型」という言葉がかなり頻繁に使われるようになった。
 
言葉の使い方を整理した方がいいのではないか。
 
ー 中略 -
 
「医師が関わりPT、OT、STがそれぞれの専門の療法を行う。それをもって初めてリハビリテーションという言葉を使うべきだ」と主張。
 
「介護保険には通所リハビリテーションと『リハビリテーション特化型』の通所介護がある。専門職がきちんと配置されているのはどちらか、利用者には全く分からない。このままでは良くない」

引用元:介護のニュースサイト Joint

 
 
「言葉の使い方を整理した方がいい」という部分は個人的にとても重要なポイントだと思います。
 
リハビリってとても使いやすい言葉なので、なんでもリハビリ・リハビリとなります。
 
確かに自分自身もリハビリという言葉を使う方が理解してもらいやすいという側面から、良いのか悪いのか、よく使ってしまいます。
 
でも、殆どの方は意味を分かっていません。
 
リハビリ=運動
 
こういう認識が殆どですので、リハビリ特化型デイサービスを運営していても、機器を使ったパワーリハがスタンダードになっています。
 
でも、そもそもリハビリテーションって何?となると「再び適合する」という意味合いからも、やはり「自立支援」なしには語れなくなります。
 
決して運動することがリハビリではないという認識はもっていてほしいものです。
 
 
 

リハビリ特化型デイサービスと通所リハビリの違いは利用者には分からない

 
これも現場レベルでは本当にそうで、デイサービスとデイケアの違いはケアマネさんですら分かっていない方がいます。
 
  • どんなサービスを提供するべきなのか?
  • それはどんな目的なのか?
  • なぜそのサービスなのか?
 
このような本質が分かっていなければ、良い支援、自立支援なんて難しいのは当たり前です。
 
そのためには、サービス提供プランを支援するケアマネージャーは、まずリハビリテーションとは何なのかを理解することが基本として必要になります。
 
そうでなければ、利用者さんに良質なサービス提供なんてそもそもできないのです。
 
 

専門家がいないリハビリ特化型デイサービスは機能訓練型デイサービスとかにすればいい

 

何事もシンプルでいいと思います。

 
リハビリという言葉は誰でも使えますし、使っちゃいけないなんていう法律もありません。
 
ただ、何のためにデイサービスをやっているのか。
 
収益・集客・人件費などの問題があるということを前提としてですが、目的は利用者さんのためですよね?
 
リハビリと謳うなら、リハビリテーション専門職がいて当たり前という前提で、機能訓練指導員は柔道整復師や鍼灸師、看護師でもいいわけですから、そういう施設は
 
  • 機能訓練特化型デイサービス
  • 看護特化型デイサービス
 
とかにすればいいだけかなと感じますが、いかがでしょうか?
 
リハビリ特化型デイサービスにおける問題は過去からありましたが、ここで一度整備してほしいものです。
 
実際にリハビリに特化したデイサービスの協会などもありますが、理学療法士3人が立ち上げた協会に、
 
一般社団法人 療法士リハビリテーションデイサービス協会
 
 
こういう活動はとても大切だと思いますし、理学療法士という立場からも応援しています。
 
現在はまだ19事業所しか登録していないようですが、どんどん発展していくことを期待しています。
 
うちの法人内にもリハビリ特化型デイサービスがありますが、残念ながら療法士は関わっていません。
 
訪問業務に追われているという理由もありますが、今後はアセスメントだけでも介入していけるといいなと考えています。
 
その時は、うちの事業所も療法士リハビリテーションデイサービス協会に加盟することを上層部に検討してもらう予定です。
 
 

今後のリハビリ特化型デイサービスの在り方

 
この数年でリハビリ特化型デイサービスは莫大に増えました。
 
そういったコンサル事業やフランチャイズ展開しているところも多くなりましたね。
 
療法士がいることが付加価値だったものがそうでなくなった。
 
そうなれば、療法士がいることが前提で、そこからどう発展していくか考えていく必要性が出てきます。
 
脳梗塞リハビリセンターのような自費事業も今後は増えていくことも予想されます。
 
保険内・保険外をどううまく組み合わせていくかは今後の課題なんだろうと感じています。
 
 

おわりに

 
今回半田会長が発信したことは、療法士業界にとってはとても重要なことだったように思います。
 
何のためにサービス提供をするのか、これを考えたら、リハビリと謳うなら、やはり療法士は必要です。
 
今後は、常勤ではない採用や特別徒手的な介入がなくても、アセスメントで療法士が介入するということもより必要性が増してくると考えられます。
 
もっと療法士が外に出るべきなのはこういうところを考えても明白ですね。
 
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

 

おすすめ関連記事セレクション

 

SNSのフォローも気軽にどうぞ!

【Facebook】
・閲覧、シェア中心
※申請時は一言メッセージをお願い致します。

【Facebookページ】
・ブログ更新情報中心

【Twitter】
・ブログ更新情報、様々なことをつぶやいています。SNSでは一番活用しています。

【Instagram】
・飲食関係、ゴルフ等々、趣味投稿中心

 


スポンサーリンク



シェアをお願い致します!


日経ヘルス 2017年10月号

女性誌である「日経ヘルス」さんの2017年10月号で、

・肩こり
・腰痛
・脚のむくみ
・腕の疲れ

この4症状に対するセルフケア方法について、指導・監修をさせていただきました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。