理学療法士の井上(@Rehacon)です。
最近、「療法士業界は今後かなりやばい」「将来性がない」なんていう言葉も聞かれるようになりました。
確かに療法士の数が急激に増えていること、国の財源がないために診療報酬や介護報酬がどんどんカットする方向で進んでいます。
つまり、売り手市場から完全なる買い手市場になっています。
求人をみてもかなり給料が下がってきていることが事実としてあります。
今後療法士として働いていくためには、何か武器が必要であることは言うまでもありません。
武器を増やしていくためには勉強をすることは勿論のこと、「経験」はとても重要です。
私は若い時ほど療法士としてバイトをするべきであるという持論をもっています。
それはなぜか。
今回の記事では 理学療法士や作業療法士の『副業』の1つであるバイトについてフォーカスを当ててみたいと思います。
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そもそもなぜバイトするのか?
私は理学療法士1年目からバイトをしてました。
みなさんはどうですか?
賛否両論ありますが、結論から言うと私は圧倒的に
「賛成派」です。
バイトするには様々な理由があります。
- 単純にたくさん稼ぎたい
- 普段働いている領域とは違う領域で働いてみたい
- 経験値を増やしたい
- セミナーなどに行くお金に当てたい(理学療法士のセミナーは高いですからね。)
等々、様々な理由があると思います。
ちなみに私は上記理由全てでした。
但し、その中でも一番の理由として『経験値を増やしたい』これが一番大きかったです。
理学療法士・作業療法士がバイトするところ
たくさんあると思いますが、よくするバイトとしては以下のところが多いのではないでしょうか。
- デイサービス(通所介護)
- デイケア(通所リハビリ)
- 訪問リハビリテーション
私は最初に訪問リハビリテーションでバイトをして、途中からデイケアと併用してバイトしていました。
なぜ訪問リハビリだったのか。
私が最初に働き出した病院は、急性期・回復期を中心とした病院でした。
急性期から回復期を経て自宅に退院する方が殆どですが、自宅に帰ってからどんな生活をしているのか、退院前に療法士から教わった運動内容や生活の注意点などを実践できているのか。
単純にこれを知りたかったんです。
退院されてから外来に通われる方をみていると、生活にうまく活かされていないことが多いとも実感していましたし、機能が落ちていることも度々みられました。
こういう経験をしたことのある療法士も多いのではないでしょうか。
ですので、普段の生活状況を知れれば退院する前にある程度推測することが可能なんじゃないかと考えました。
つまり、自宅退院時にできるアドバイスや環境調整の質を変えることができるんじゃないかと思いました。
デイケアについては、知り合いの先輩に頼まれたこともあり引き受けていました。
2つ掛け持つのはとても大変で、セミナーなどにも行くと殆ど休みがない状況でしたね…
ただ今となっては本当に良い経験でやってよかったと思っています。
中には反対する輩もいる
元々病院の就業規則で副業がダメなケースもあります。
特に公務員はダメですよね。
そういったケースでは仕方ありませんが、就業規則的に問題なければどんどんバイトやるべきだと私は考えてます。
後輩にも勧めてましたし、今でもその考えに変わりはありません。
ただ中には反対する人もいます。
その理由は、
- 本業が疎かになる
- 1年目でバイトなんて生意気だ
- 1年目で訪問リハビリはできない
- 訪問リハビリは少なくとも3年経験してからだ など
???
こんな事言われた方いませんか?
正直私は疑問でしかないです。
本業が疎かになるとしたらそれは確かに本末転倒ですので、やめたほうがいいです。
1年目でバイトなんて生意気?意味分からないですよね 笑
1年目だからこそ見える視点もありますし、できない自分を感じるので必死に勉強します。
1年目で訪問リハビリはできない?う〜ん、これも意味分からない…
訪問リハビリは少なくとも臨床経験3年は経験してからだ?これを言う人結構います。
全くもって意味分かりません。
10年目であろうが訪問リハビリに向かない人は向きません。1年目でも訪問にはまる人もいます。
逆に10年以上の経験で狭い考え方しかできなくなると、訪問リハビリとして必要な幅広い知識が持てなくなる人もいます。
もちろんベテランの先生で素晴らしい方々もいらっしゃいます。
ただ私が言いたいのは、「経験年数は関係ない」ということです。
だいたいこう反対する人はバイト経験がない人なんですけどね…
経験したことのない事は発言力はありませんのでスルーしてください。
おそらくバイト経験のある方はバイトを勧める方が多いのではないでしょうか。
自分の経験上、バイトをやるべきだと思うたった5つの理由
①経験値が上がる
これは間違いないです。
1年目で経験なければ、経験すればいいんです。単純です。
いざ訪問やデイケアなど他の領域で働くことになった場合、すぐに対応できるようになります。
②逆算して考えられるようになる
急性期や回復期で働く療法士が訪問でバイトした場合、訪問で経験している・感じたことを持ち帰れます。
在宅ではこうなるケースが多いなど感じることができれば、回復期で退院する前の対応が変わってくるはずです。
逆に在宅領域で働く人は、急性期や整形クリニックでバイトすることもありです。
整形クリニックでの目まぐるしい忙しさや、短時間で効果を出さないといけないプレッシャーやクライアント層なども全く違います。
クライアント層が違えば、コミュニケーションの取り方も変わってきます。
問診内容も違ってきます。
③考える力が身につく
ただ稼ぐという目的でやっていれば「考える・悩む」といったことはないかもしれません。
経験値を上げたい・ 臨床に活かしたい
このように考えながらバイトをしていれば、自然と考える力は身につきます。
考える力というのは仕事をしていくうえでモチベーションとなり、療法士としてのスキルアップには欠かせないマインドです。
④たくさんの療法士の考え方を聞くことができる
病院にいると様々な考え方の方がいます。
それはそれとして、他の領域で働く療法士の話しを聞くことはとても勉強になります。
思考の幅が広がるはずです。
急性期・回復期・生活期・整形クリニック領域・スポーツ領域とみんな考え方は様々です。
同じ領域でもアプローチ方法も様々です。
たくさん色々な療法士と話すと刺激になりますよ。
⑤結果的に収入も増える
バイトをしていれば当然収入も増えます。
色々な経験ができて、結果的に収入が増える。
やらない理由はないですね。
ただ、体力的に厳しい方や本業に支障の出る方は止めた方がいいです。
バイトをすることで消耗することの方が多い方は止めたほうがいいです。
まとめ
個人的な意見として、バイトはおすすめします。
特に若ければ若い人ほどやったほうがいいです。
もう今は体力的に厳しいので私はもうやっていませんが、5年半くらいはやってました。
体力があって動けるうちはドンドン働いて経験すべきですよ。
悩んでいる方がもしいたとしたら、すぐにやったらいいと思いますよ。悩んでいる時間がもったいないです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
大賛成です!!!!!!!!
絶対やった方がいいですよね!
色んな事業所があるなっていう社会勉強にもなりました笑
何かあったら教えてください!