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足の構造を今一度確認
機械は部品がたくさんあるほど、動きが複雑なほど、そして酷使されるほど、故障が出やすいものです。足だって同じです。今は我慢できる程度のトラブルでも、やがて取り返しのつかないことにもなりかねません。※本書より引用
足の骨が形づくる「足アーチ」が体重を支えている
アーチ構造とは
アーチ構造は力学的に、上からかかる力に対して非常に強く、荷重がかけられると強度を増すという優れた特性があります。そのため、アーチ構造は古来から橋や門、ドーム型の屋根など、さまざまな建造物に利用されてきました。古代ローマの水道橋や長崎市の眼鏡橋など、石造りのアーチ橋を思い浮かべてください。これらの橋には接着剤や釘などは使われておらず、アーチ型の石積みが加わるほど、アーチを構成する石同士がぴったりと噛み合うので、接着剤や釘などは必要ないのです。人の足も、土台にアーチ構造を備えることで、体重の数倍の力がかかってもびくともしない強さを保っているのです。※本書より引用
これまで何度かこのブログでも紹介してきましたが、アーチで支えることはもちろんのこと、脛骨直下に体重を落とすコントロールができると負担が少なくなります。
足アーチの役割
- 地面からの衝撃吸収をする
- 歩く時の蹴り出しを強くする
足のアーチが崩れると様々なトラブルが引き起こされる
- 扁平足
- 外反母趾
- 内反小趾
- 浮き趾
足アーチを整える前に必要なこと
- 足爪の切り方は「スクエアオフ」が基本
短く切り過ぎないように注意!- 爪やすりは一方向に動かすこと
足は毎晩洗って清潔に!- 泡をしばらくつけておくのがコツ
- 洗ったあとは保湿ケアを
かかとを重点的に保湿する※本書より引用
足アーチを整えるためのセルフケア・セルフトレーニング
「足裏」のストレッチと筋膜リリース
ストレッチ
- 両膝を床につき、足の指先を立てる。
- 身体を後ろに反らせる。
- 足裏が伸びていると感じているところで30秒キープ。
筋膜リリース
- ゴルフボールやテニスボールを使用して足裏にセットする。
- ボールを床に対して押し当て、押し当てた圧力を一定にキープしてそのまま前後にゆっくりと動かす。
- 内側・中央・外側と順番にリリースしていく。
「ふくらはぎ」のストレッチと筋膜リリース
ストレッチ
- ストレッチしたい方の足を後ろにし、足裏は浮かないようにする。
- 体重を前に移動させ、ふくらはぎが伸ばされていると感じるところで30秒キープ。
- 膝が曲がらないように注意する。
筋膜リリース
- 椅子の背や壁に手を置き、リリースしたい方の足を後ろにする。
- 体重を前にかけていき、ふくらはぎが伸ばされているところでキープ。
- ②を維持したまま、上半身と下半身を引き離すように20秒リリース。
- 足裏は浮かないようにし、腰が反らないように注意する。
「すねの筋肉」のストレッチと筋膜リリース
ストレッチ
- 上の写真のように足をセットする。
- 体重を少し後ろに移動させる。
- すねの部分の筋肉が伸ばされていることを感じたところで30秒キープ。
筋膜リリース
- ゴルフボールやテニスボールをすねの筋肉のところにセット。
- ボールを床に対して押し当て、押し当てた圧力を一定にキープしてそのまま前後にゆっくりと動かす。
- 1か所だけでなく、外側・内側と少し横にずらして順番にリリースしていく。
「太もも(前側)」のストレッチと筋膜リリース
ストレッチ
- 仰向けで横になり、ストレッチしたい方の膝を曲げる。
- ①だけで伸ばされていると感じれば、そのまま30秒キープ。
- ①では伸ばされていると感じない場合は、②→③につれてストレッチ強度が上がりますので、状況に応じて強度を上げる。
筋膜リリース
- 椅子などに手を置き、リリースしたい方の足を後ろにする。
- リリースしたい方の膝を曲げ、伸ばされていると感じるところでキープ。
- 上半身を上に引き上げ、30秒キープ。
- 腰を反りすぎたり、股関節が曲がらないように注意する。
「太もも(後側)」のストレッチと筋膜リリース
ストレッチ
- 両足を開き、体重を前に移動させる。
- もも裏が伸ばされていると感じるところで30秒キープ。
- 膝が曲がらないように注意する。
- 一方だけストレッチしたいときは、足の指に向かって体重を移動させる。
筋膜リリース
- 椅子に腰かけ、足元に足台を置く。
- ハムストリングスを選択的にリリースするため、膝は軽く曲げる。
- 骨盤に手を当て、骨盤を前に倒すように体重を前に移動させる。
- もも裏が伸ばされていると感じるところで30秒リリース。
「足全体」を筋膜リリースする方法
- 両足のかかとを壁に当てる。
- 膝は伸ばしたまま、つま先を自分の顔の方に近づける(青矢印)。
- 下半身の裏側全体が伸ばされていると感じたら、そのままキープして下半身全体を上に引き上げる(黄色矢印)。
- 20秒キープする。
- 写真は切れてますが、枕を必ず使用してください。
- 両足のかかとを壁に当てる。
- 膝は伸ばしたまま、つま先を今度は壁側に伸ばす(足の裏を壁につける)。
- 下半身の前側全体が伸ばされていると感じたら、そのままキープして下半身全体を上に引き上げる。
- 20秒キープする。
- 写真は切れてますが、枕を必ず使用してください。
物を使わずにセルフ筋膜リリースをとても分かりやすく解説されている本があります。理学療法士で筋膜博士と呼ばれる「竹井 仁」先生が執筆されている一般書です。
凄くおすすめ書なので、是非読んでみてください。
足アーチを作るためのトレーニング方法
タオルギャザー
- タオルを足の指でつまみ、手前に引き寄せる。
- 引き寄せたら、そのまま足首を少し上に持ち上げる。
カーフレイズ/足指足踏み
- かかとを上げ下げする。
- つま先立ちになり、そのままその場で足踏みをする。
[…] 参考引用 リハビリテーションコンサルタント […]