埼玉県地域リハビリテーションをつなげる会が伊豆熱川で行われました
数年前から、定期的に行われている埼玉県地域リハビリテーションをつなげる会というコミュニティがあります。
数ヵ月に一度、埼玉の大宮で飲み会が開催され、理学療法士や作業療法士などのリハビリテーション専門職だけではなく、管理栄養士や看護師、介護福祉士など、様々な職種が集まり、地域リハについて情報交換をする会となっています。
埼玉県とは言っているものの、そこまで限定的ではなく、東京からくる人もいれば大阪からゲストが来たこともあり、幅広い交流の場となっています。
今回、地域リハビリテーションをつなげる会は静岡県伊豆熱川で開催され、伊豆や沼津で働く理学療法士・作業療法士・管理栄養士に加え、横浜で働く作業療法士・リハビリテーション専門医が集まり、セミナー・懇親会が行われ、非常に有意義な会となりました。
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みんな様々な働き方で地域に貢献している
とある理学療法士の方は、温泉入浴指導員という認定資格を取り、理学療法士と掛け合わせて温泉の多い伊豆で活躍されていたり、管理栄養士の方は地域住民向けに3:1:2のお弁当作りを教えていたりとその働き方は様々です。
作業療法士の方は、自分の村を作りたいと話していて、ケアルズカフェという名の地域の方々に向けた活動をしていたりと、大変魅力的な方々が静岡には多い印象を受けました。
2日目は理学療法士の越境セラピストとキャリアアップの話し。
越境っていう言葉はご存知ですか?越境とは、「境界や国境を超えること」と定義されていますが、越境セラピストとは、業界の垣根を超えてみんなで力を合わせて社会貢献を目指すセラピストのことを指します(多分…)。そう自分は解釈しています。
これだけの様々な働き方やキャリアアップの考え方に触れられる機会って実はそんなに多くないので、非常に有意義な時間になったことは言うまでもありません。
リハビリテーション専門医を捕まえろ!
今回この会に参加してよかったと思うことの1つに、リハビリテーション専門医の先生のお話を聞けたということがあります。
理学療法士として働いてきて、私自身はリハビリテーション専門医の先生と仕事をしたことがありません。というのも、圧倒的に医師の中でリハビリテーション専門医というのは珍しいからです。
先生も話されていましたが、相当レアキャラだと思います本当に。
医師から「参加・活動」というキーワードが聞けたことは正直驚きで、まさにリハビリテーションですが、このような視点を医師がもっているというのは本当に貴重です。
そういう先生と働けたら、非常に有意義だろうなと考えながら先生の話しを聞かせていただきました。
地域をデザインするのに、リハビリテーション専門職は適任だと思う
これはあくまでも個人的な見解ではありますが、理学療法士や作業療法士は、身体機能を直接アセスメントするだけでなく、生活や環境を考慮したアセスメント及びプログラムの立案が必要です。
つまり、地域生活を営む上でリハビリテーション専門職の知識や知恵というのは、有効に使えるはずです。もちろん、リハビリテーション専門職だけでは到底無理なのは前提としてです。
今回伊豆に行って改めてよく分かりましたが、地域格差が本当にもの凄いです。
私は東京や埼玉で働くことが多いですが、環境があまりにも違いすぎます。
伊豆は高齢化率がおよそ50%になるにも関わらず、必要なサービス提供ができる環境がそもそもないということで、東京や埼玉ではちょっと考えられないことが現実問題として目の前にありました。
地元にいるセラピストじゃなくても、外からセラピストが地域格差を是正する形をプロデュースすることもいくらでもできると思います。
そういう環境構築、組織構築をしていくことも課題の1つだと今回の伊豆訪問でよく分かりました。
おわりに
今回、伊豆に行けたことで様々な気づきを得られました。東京や埼玉で仕事をしているだけでは知らなかったこと、知っていても肌感覚では分からなかったことが今回知ることができたのは本当によかったと思っています。
今後も、地域リハビリテーションのつなぐ会は定期的に行われると思いますし、伊豆へ再訪することもあると思います。
こういった活動に興味をもってくれる医療介護関連職種の方々が増えてほしいですし、増えるべきだと思うので、ご興味のある方は是非お声がけください。
一緒に何か考えて行動していけたらと思っています。
今回企画をし、面倒をみてくれた伊豆のセラピストのお二人には本当に感謝です。本当にありがとうございました。
しかし、金目鯛が美味しかった…
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