入浴時に注意!『ヒートショック』の原因・予防・対策方法について解説をします。


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理学療法士の井上(@Rehacon)です。
 
 
11月に入ってだいぶ寒くなってきました。寒くなってくるとよくメディアでも取り上げられるのが「ヒートショック」です。
 
ヒートショックは医療系の仕事をしているとよく耳にする言葉になります。
 
頻度としては割と多いのですが、家族に高齢者がいる御宅や施設職員などは理解しておくと未然に防ぐことのできるものです。
 
今回はヒートショックの概要と予防・対策について解説をしていきます。参考にしていただけると幸いです。
 


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ヒートショックとは

 
まずは言葉で考えてみましょう。
 
ヒート:熱。熱気。また、熱気がみなぎること。
ショック:人体や物が受ける物理的な衝撃。血液の循環などが急に阻害され、生命が危険な状態となること。

引用:goo辞書

 
つまり、ヒートショックとは、
 
家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです。
 
急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。
 
年間1万人以上。さらに表紙と判断されている方も多く、実際の数はもっと多いと考えられています。
 
浴槽内瀕死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因と考えられています。

引用:さかい医院

 
 
引用しましたが、急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。というところがポイントになります。
 
どういうことかと言いますと、寒くなると血管というのは縮こまります(収縮)。
 
つまり血管が細くなるので、血流量が少なくなるのと、血管に対しての圧力が強くなります。
 
結果的に「血圧が上がる」ということになります。
 
逆に血管が広がると血流量が増えて、血管への圧力が小さくなります。
 
結果的に「血圧が下がる」ということになります。
 
これに該当してくる代表例が「入浴」になります。
 
脱衣所というのは寒いので、そこで衣類を脱ぐとまず体温も下がり血管が収縮します。
 
その後浴槽に浸かると血管が広がり急激な体温上昇が起こります。
 
この温度差が血圧の大きな変動をもたらします。
 
体温の急激な変動による血圧の大きな変動を「ヒートショック」と言います。
 
 

ヒートショックによる死亡者数は年間1万7千人以上

 
東京都健康長寿医療センター研究所が発表している2011年のデータによると、年間1万7千人以上がヒートショックに関連した入浴中の急死があったと報告しています。
 
これは交通事故による死亡者数を大きく上回る数字です。
 
また、ヒートショックの最も少ないとされている8月に比べると12月〜1月にかけてはおよそ11倍になるとも報告されています。
 
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引用:東京都健康長寿医療センター 研究所

これは相当な数ですね。
 
11月に入りだいぶ寒くなってきました。これから12月に入るにあたり、ヒートショックが増える時期になります。
 
しかし、しっかりと対策をしておけば、未然に防ぐことが可能です。
 
 

ヒートショックの予防と対策

 
ここまで説明してきた通り、ヒートショックは「温度差」というのがキーポイントとなります。
 
つまり、温度差を極力小さくすることが大切になります。
 
  • 居室、居間
  • 脱衣所
  • 浴室
  • トイレ
 
自宅内ではこの4箇所が注意すべき場所になります。
 
 

居室・居間の室温対策

普段長い時間を過ごす居室や居間の室温はとても大切です。
 
暖房器具としては、
 
  • エアコン
  • こたつ
  • ホットカーペット
  • 床暖房
  • 石油ストーブ
  • ガスヒーター
  • ハロゲンヒーター
  • 電気ヒーター
 
等々が当てはまります。
 
ここで問題なのが、こたつとホットカーペットだけで過ごしている方が結構いるということです。
 
私は普段、訪問リハビリの仕事をしていますが、こういう方は結構いらっしゃいます。
 
何が問題かというと、部分的に暖かくなっているだけでお部屋自体は冷えたままになっているという点です。
 
対策としては、お部屋全体を適温にしておくということです。
 
火事などのリスクを考えると、エアコンや電気ヒーターなどを使用し、サーキュレーターを使用することでお部屋全体に行き届かせることができます。
 
 
 
ちなみに我が家では、サーキュレーター付きのエアコンを使用しています。
 
 

脱衣所の室温対策

脱衣所では衣類を脱ぎますので、体温が下がりやすくなります。
 
体温が下がらないように脱衣所用に電気ヒーターなどを置いておくことをおすすめします。
 
現在は人感センサー機能や自動ON/OFF機能のついたものも安く売っていますので検討してみるのもいいと思います。
 
 
 

浴室の室温対策

最近の新しい浴室には、暖房機能が付いているものが殆どとなってきました。
 
その場合は暖房機能を利用することが勧められます。
 
暖房機能が付いていない場合に推奨されている方法は、お湯をためるときに、シャワーを高い位置から湯船に向けて出すことが推奨されています。
 
こうすることで、浴室全体を温めることができます。
 
また、浴槽温度は38〜40℃が適温とされています。
 
あまり熱々のお風呂に入るのではなく、若干ぬるいかな?と感じる程度にし、急激な体温上昇を抑えることが予防になります。
 
湯船に浸かる時のポイントとしては、首まで浸からないということと、湯船の出入りでは急に立ち上がったりしないことです。
 
半身浴に留めておく位にしておきましょう。
 
 
 
アルコールを飲んだ後は血圧が一時的に低下します。そこで入浴をするとさらに血圧が下がりますので、脳貧血などを引き起こす恐れがあります。最悪の場合、失神なども起こしますので大量のアルコールを飲んだ後の入浴はやめましょう。
 

トイレの室温対策

トイレも同様に下衣を下ろすため、体温の低下が起こりやすい環境といえます。
 
脱衣所と同様にトイレ用の電気ヒーターなどを置いておくと予防になります。
 
 
 

まとめ

 
ヒートショックの概要と対策・予防方法について解説をしましたが、いかがでしたでしょうか。
 
ヒートショックは交通事故よりも圧倒的に多いということを念頭に置いて、そして交通事故とは違い未然に防ぐことが十分にできます。
 
是非一度ご自分の自宅や、施設職員の方であれば入所者さんの入浴方法を見直してみてください。
 

参考になれば幸いです。

 

ヒートショック関連書籍

 
 
 
 
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。