ビジネスの世界では「PDCA」という言葉がよく出てくるようです。
Plan(P):計画
Do(D):実行
Check(C):評価
Action(A):改善
このPDCAをいつも回すようにしていくとビジネスは上手くいくということです。
医療ではよく「SOAP」が活用されますが、PDCAも当てはまる部分が多いです。
リハビリのプログラムを立案し、実際に介入。治療内容が正しいのか再評価、より改善するようにプログラムを再考していく。
また、管理者の方はPDCAを意識していくとリハビリテーション科という1つの組織を運営していくにはとても大切な考え方だとこの本を読んで思いました。
今回は「これだけ!PDCA、必ず結果を出すリーダーのマネジメント4ステップ」という本を読みましたので見出しに引用しながら、ご紹介したいと思います。
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すべての原因は「計画のダメさ」にあり。Pの段階で勝負は90%決まる。
「計画のダメさ」とは何をもって言うのかは分かりませんが、「作らされている」「やらされている」という考え方をもってしまうと計画で躓くような気がします。
これを解消するには「目標」や「目的」というのをしっかり明確にする必要があると思いますし、部署内で「目標」「目的」を共有し、同じゴールを目指さないと計画で躓いてしまうと考えられます。
また、リハビリをするにしても、プログラムが正しい方向に進まなければ適切な効果は得られません。
「目標」と「目的」は違う
上記内容とかぶりますが、スタッフとのコミュニケーションを軽視してしまうと同じ目標・目的を共有できなくなってしまいます。
逆にコミュニケーションがうまくとれている組織は強いと思います。
管理者という立場において、スタッフに対して、説得や押し付けでは人は動いてくれません。動いてくれてもおそらく結果は伴わないと思います。
これは以前の
嫌われる勇気の記事でも書いた
「自分の課題」を他人に押し付けないということが大切だと理解しています。
リハビリをするにしても、最終的な目的は何なのか。
- 職場復帰なのか
- 自宅で自立した生活を送ることなのか
- 趣味活動ができるようになることなのか
そのために目標は、
- 下半身の筋力をつけること
- 痛みがなくなること
- 歩けるようになること
等々、挙げればキリがないですが、リハビリ教育では短期目標と長期目標という教育を受けますが、目標と目的と考えた方がしっくるような気がしてます。
人は早い段階での結果や成果を求めがち
これは本当にそうだなぁと実感しました。
「コツコツと小さなものを積み重ねていく」ということが基礎だと私は考えているので、スピード感は大切だとは思いますが、早い結果を求めずにコツコツ積み重ねていけば結果的に成果として現れるのではないかなぁと思います。
リハビリの臨床現場でもそうです。
よくセミナーでは「◯◯秒ですぐに痛みは改善!」みたいなセミナーありますけど、そんなことはあり得ないし、あったとしても一時的なものです。
基礎をコツコツ積み重ねていけば、自ずと結果は出しやすくなる。というのが私の持論です。
この本を読んで改めて思うこと
前回の書評「嫌われる勇気」と同じような内容になってしまいますが、部署内では「フラットな関係性を築くこと」・「意見のしやすい環境を作っていくこと」で良い組織が形成されると感じています。
結果的にPDCAがうまく回り、リハビリテーション科という1つの組織がうまく機能していくんだろうと実感しています。
そして1人の理学療法士としても、PDCAを意識していくことでクライアントさんにより良いリハビリテーションを提供できるものだと改めて実感しました。
PDCAはビジネス書で多く見られる言葉であり、管理者・経営者向けかもしれませんが、1人の仕事人としても活用できる考え方だと思います。
最近は医療現場でもPDCAの考え方を導入している病院もあるようですよ。
参考になることがたくさんありました。
是非一度読んでみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
その他PDCAサイクル関連の書籍
原マサヒコ(著)、兼島信哉(まんが) あさ出版 2015-12-15
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