理学療法士の井上(@Rehacon)です。
みなさん
「嫌われる勇気」という書籍をご存知でしょうか?
100万部を突破しベストセラーになっていますので、本をよく読まれる方はご存知の方も多いと思います。
岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
この本から考えさせられることが多くありましたので、共有できたらと思い、私なりの考えを本書を引用しながら書いてみます。
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この本を一言で表すなら
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
このように断言している通り、この本を一言で表すならば、
他人の目は気にせず、自分の人生を生きること。
私はこのように解釈しました。
これができたら本当に最高に心は楽になりますよね。
自分は自分、人は人
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。つまり、他者の課題には踏み込まない。
あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされます。
上司の意見というのはあくまでも「上司の課題」であって、「自分の課題」ではありません。
つまり、上司の課題を自分の課題だと認識するのは間違っているということ。
リハビリの仕事を例として考えてみます。
よく先輩や上司が「俺の新人時代はもっと勉強してた。」「何でそんな治療してるの?そんなんでよくなるの?」みたいなことを言う人います。
中にはこういう風にしか言えない人もいますので、言われている側としては、自分もこうしないといけないなどとは思わないことです。
要は強要してきたことに素直に全て受け入れていたら、メンタルは持ちません。
これは療法士の実習に当てはめてみても同じです。
指導者であるバイザーが「俺が学生だった頃は寝ないでレポートやってた」とかそんなの気にしちゃいけません。
これを聞いて本当に寝なかったら身体も心ももちません。
立場を逆転して考えてみると、自分が先輩・バイザーという立場なら、自分はこうしてたとか、自分の時はこうだったということを当てはめてはいけません。
なぜなら、それは自分の課題だからです。
もちろん、必要に応じてやってもらう必要はあるのですが、あまりにも自分を出しすぎてしまうとそれはもはや「強要」ということになってしまいます。
自分がこれまで勉強してきたことや経験してきたことは、自分にしか分かりません。
自分が学んでよかったことをおすすめすることはとても良いことですが、他のやっていることを否定して自分のことを肯定することは間違っています。
あくまでも自分は自分。人は人。ということですね。
対人関係を「縦」でとらえている
もしもあなたが誰かひとりでも縦の関係を築いているとしたら、あなたは自分でも気付かないうちに、あらゆる対人関係を「縦」でとらえているのです。
医療業界は正直、縦の関係が強いです。
リハビリテーション業界においても顕著であり、特にキャリア(経験年数)が重要視されることが多いです。
1つの指標とするのはいいですが、
キャリアが上=仕事ができる・偉い
こういう考えは明らかに間違っています。
これを当たり前な考えとしてとらえてしまえば、例えば、あるスポーツのキャリアが長いとします。
そのスポーツ歴が長い・年齢が上というだけで試合に出れてしまいます。
このように縦の関係性ができてしまうと、後輩などは意見など言いづらい環境になってしまいます。
それではチームスポーツは勝てません。
本来なら、自分の考えは堂々と主張するべきだし、上の人間は堂々と意見が言える環境を整えるということがとても大切です。
まとめ
自分の経験や考えというのはあくまでも自分の課題であり、他者の課題ではないということを忘れてはいけないですね。
つまり、自分の経験や考えをスタッフに押し付けない。
私は訪問リハビリテーションの管理者をさせてもらっていますが、管理者という立場において、自分の経験を伝えるのはいいと思いますが、「強要」するのはよくありません。
その境界線をしっかり見極めながらスタッフとコミュニケーションをとっていく必要があると改めて実感しました。
『嫌われる勇気』
もっとたくさん良いことが書いてありました。賛否両論もありますが、一度読んでみる価値はありますよ。
是非、読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
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