リハビリテーション職種が理解しておくべき『フィジカルアセスメント』とは。


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理学療法士の井上(@Rehacon)です。

 
今回の内容は専門家向けの記事となります。
 
先日ご自宅に伺っているクライアントさんが完全房室ブロックだったという記事を書きました。
 
改めて「バイタルサインとフィジカルアセスメント」の重要性を感じたことは言うまでもありません。
 
このブログでフィジカルアセスメントのことを書いたことないなぁと思い、今回記事にすることにしました。
 
最近訪問リハビリに従事する方々増えてきて、フィジカルアセスメントのセミナーや重要性がよく言われています。
 
これは私の持論ですが、私の経験上、急性期でのリスク管理ができていれば概ね対応できると思います。
 
厳密に言うとフィジカルアセスメントは、呼吸器・循環器・運動器などと細かくみていく必要がありますが、今回はフィジカルアセスメントとはなんぞや?
 
ここにフォーカスをあてて広義の意味を解説していきます。
 
【key word】フィジカルアセスメント・バイタルサイン
【対象者】療法士・療法士学生・看護学生
 

そもそもフィジカルアセスメントとは何?

 
フィジカル:「身体的な」
アセスメント:「事柄(情報)を客観的に評価(判断)すること」
 
つまり、「身体的な情報を客観的に判断すること」をフィジカルアセスメントといいます。
 
日本語では「身体診察技法」といいます。
 
身体的な情報を得る広義な方法としては、以下の通りです。
 
  1. 問診
  2. 打診
  3. 視診
  4. 触診
  5. 聴診
 
これらの方法により情報を収集し、判断(評価)するものをいいます。
 
では1つずつ大まかに解説していきます。
 
 

問診

 
まず問診は質問を通してお身体の状態がどうか確認します。
 
・体調はいかがですか?
・ご飯は食べれてますか?
・水分はどのくらいとってますか?
・どこか痛みはありますか?
 
等々、みなさん知らずに聞いていることかもしれませんね。
 
これはあくまでも参考例ですが、呼吸器疾患の場合などはさらに、
 
・痰は多いですか?
・息苦しさはどうですか?
・胸は痛くないですか?
 
などと病状に合わせて問診していくことが重要です。
 
 

打診

 
打診は、指先を使ったりして判断すること。
 
呼吸器の打診では、叩打する場所に空気や水の溜まり具合などを推測するために行います。
 
 

視診

 
目で診て判断すること。
 
顔色が悪い、発赤がある、浮腫があるなどの確認、唇や顔面にチアノーゼがあるかどうかなどを確認します。
 
 

触診

 
手や指で触って判断すること。
 
循環器系のアセスメントであれば、手足の冷感や乾燥してる・湿っているなどを確認します。
 
 

聴診

 
聴診は聴診器を使って呼吸音や心音、お腹の蠕動運動などを聞きます。
 
呼吸音はどんな雑音がするのかを理解するよりも、どの部位でラ音(雑音)があるのかをまず確認することが大切です。
 
特に左右差と正常音との違いを知ることが大切です。
 
 

バイタルサインとフィジカルアセスメントの違い

 

バイタルサインとは

バイタルサインとは「生命徴候」のことで、人が生きていることを示す証となるものです。

臨床ではバイタルサインは通常、血圧、脈拍、体温を測定しますが、本来はそれに呼吸数、意識レベルを加えた5項目となります。

引用:看護ラボ

 
引用した通り、バイタルサインは生命徴候のことです。
 
リハビリを行う事前の確認項目として必要なことです。
 
さらにこの5項目以外に酸素飽和度(SpO2)を確認することが一般的です。
 
このように見てみると、どこからどこまでがバイタルサインでフィジカルアセスメントなのかはっきりしないですね。
 
生命徴候といってしまえば全て該当するような感じもしますし、この辺は著書や職域によっても違いがあるのかもしれません。
 
 

リハビリテーション職種の方が覚えておきたいこと

 
  • バイタルサインは当たり前ですが、しっかりとること。
  • 疾患や状態に応じてフィジカルアセスメントを確認すること。
 
ポイントは「疾患や状態に応じて」というところになると私は実感しています。
 
冒頭で急性期の管理ができていれば対応できると書いたのには訳があります。
 
急性期ではまず状態を確認して、安全にそして積極的に「離床」させるところからリハビリは始まります。
 
この安全に積極的に行うというのは極めて大切で、安全ではないにも関わらず離床をさせたり、消極的になりすぎてもクライアントさんには不利益が被ることになります。
 
安全に積極的に離床を行うには、バイタルサインだけでなく、フィジカルアセスメントの知識が必要です。
 
また、バイタルサインとフィジカルアセスメントの情報を医師や看護師と情報共有していくことになります。
 
そのためにはバイタルサインとフィジカルアセスメント両方の知識が必要です。
 
そのため、急性期で携わったことのある方はおそらく訪問リハビリで働いてもすぐに対応できると私は思っています。
 
この3冊を買っておけば間違いないという書籍をご紹介します。
 
3冊とも安価で細かい内容となっており、とても良書でおすすめですよ。
 
 
 
 

まとめ

 
とてもざっくりですが、フィジカルアセスメントとはどんなものかについて説明しましたがいかがでしたでしょうか。
 
訪問に携わる療法士も増えてきていますし、今後訪問がやりたいという方もいると思います。
 
その時すぐ対応できるように、早いうちからフィジカルアセスメントについて学んでおくことをおすすめします。
 
時期的に暑い時期ですので、次回は「脱水に対するフィジカルアセスメント」について解説します。
 
それでは、参考になれば幸いです。
 
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。