私は理学療法士になって10年以上経つわけなのですが、未だに勉強をしてもしても納得のできるレベルには到達できません。
むしろ勉強すべきことが山のように出てきます。
10年なんてひよっ子だと思います。
おそらく20年経っても満足はできないと思いますし、30年経っても同じだろうと思ってます。
人間の身体のことを勉強することは大好きですし、本当に奥が深い。
だからこそ勉強が必要だし、継続して進化させ続けていかないといけません。
それがプロフェッショナルだと考えています。
理学療法士や作業療法士は医療国家資格者ですし、ただよくなれば良いという考えではなく、何故良くなったのか?ということを説明できたほうがいいです。
そのためには、仮説と検証を繰り返す必要があります。
つまり「臨床推論(クリニカルルーズニング)」がとても大事です。
今回は私自身への改めての問いと、新人療法士さんもこの4月から働き出しているということもあり、この辺りの雑感を書いてみたいと思います。
[ad#adsense]
そもそも仮説とは?検証とは?
仮説とは
事象や法則について説明するために仮に設定された説のこと。仮説とは、十分に確かめられる前の法則ないしは理論の姿である。
引用:世界大百科辞典 第2版
検証とは
実際に物事にあたって調べ、仮説などを証明すること。
引用:goo辞書
つまり、理学・作業療法士で考えてみると、自分で様々な検査結果から仮説を立て、その仮説が正しいものだったか治療をして検証するということになります。
療法士は仮説と検証の繰り返し
冒頭にも書いたように、理学療法士や作業療法士は仮説と検証を繰り返すことがとても重要です。
つまり「評価」が大事ですが、これは学生時代に学ぶ評価というよりも、
- 理学療法や作業療法を行いながら評価をする
- 評価しながら理学療法や作業療法を行う
ということが大事です。
私は学生時代にとても素晴らしいバイザーに出会えたのですが、そのバイザーから言われた一言がずっと私の臨床を支えてきたといっても過言ではありません。
評価に始まり評価に終わる
今となっては当たり前ですが、この言葉は自分にとって非常に大きなものとして刻み込まれています。
評価がしっかりできていないと、仮説を立てたとしてもその仮説は的外れになってしまいます。
ただそれでも、正解はないですし、ちゃんと自分なりの仮説を立てられていれば良いと思いますが、一番いけないのは、評価が曖昧で一貫したプログラム内容になったり、考えもせずに何となくやってしまうということです。
何がいいというのは一概に言えませんが、まずは自分の中で統合と解釈をして、自分なりのプログラムを立てるということ。
うまくいかないケースなんてざらにありますし、そこからまた考え直して、改めて仮説を立てて検証をするということがとても大切です。
仮説と検証の積み重ねが「直感」を育てる
ここまで書いていると、理論的になり過ぎとも思うのですが、私自身「直感」はとても大事にしています。
個人的な考え方として、直感というのは仮説と検証の積み重ね、コツコツ積み重ねてきたものが頭の中にデータとして蓄積されるために感じるものだと捉えています。
そのためには勉強をするしかないし、経験していくしかありません。
ただ何となくやっていては身にならないので、いつも仮説と検証を繰り返し、臨床推論を積み重ねていくことが重要であり、冴えた直感につながると考えています。
臨床推論のおすすめ参考書
こちらの参考書は、新人さんには非常に参考になると思います。
疾患ごとにどういう考え方で臨床をするのか、思考整理には非常に分かりやすく書かれています。
おすすめです!
まとめ
まとまりのない文章となってしまいましたが、仮説と検証、臨床推論についての雑感を書いてみました。
この4月に理学療法士、作業療法士になられた方々はちょうど今色々と悩んでいる時期かもしれません。
とにかく考えて、自分なりに説明ができるプログラムを立て、続けて経験値を増やしてほしいと思います。
まずはセミナーとかそういうものでなく、基礎を固めるために参考書をじっくり読み込んでみてください。それだけでも違いますよ。
もしそれでも解決できない、先輩に聞いても納得できない、もっと知りたい、ということがあればセミナーに行くというのが良いと思います。
新人さん向けにおすすめの参考書も紹介してますので、是非参考にしてみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
おすすめ関連記事セレクション
コメントを残す