スポーツ外傷では当たり前。親御さんも知っておいた方がいいですよ。「RICE処置」について分かりやすく解説します。


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PT井上(@Rehacon)です。

スポーツでの外傷では、「応急処置」が重要です。

応急処置が適切に行われることで、「治癒(治ること)」を早め競技への復帰を早めることができます。
 
これは子供でも大人でも同じです。
 
当然トレーナーさんとかはご存知だとは思いますが、お子さんがスポーツをやっている親御さん、スポーツ現場に携わっている方々には覚えておいてもらいたい内容になります。
 
また、スポーツ場面でなくても足を捻って捻挫をしてしまうこともあります。
 
こういう場合には使える基本的な知識となります。
 
本日は応急処置である「RICE処置」について誰でも分かるように解説していきます。
 
 
【key word】RICE処置・スポーツ外傷・応急処置
【対象者】一般の方・体育の先生・スポーツ分野に関わる方 など
 

RICE(ライス)処置とは

RICE処置とは、各英語の頭文字をとった言葉になります。
  • Rest
  • Icing
  • Compression
  • Elevation
 
適切にRICE処置が行われることで患部及び周囲の筋筋膜・腱(スジ)・皮膚などの軟部組織への血流量を抑制し、圧迫により他の部位の毛細血管の損傷を抑えます。
 
適切な処置が行われないことで、腫れがひどくなり、関節の動きの制限が出たり、痛みがなかなか引かなかったりして競技復帰が遅れることがあります。
 
スポーツ選手にとって競技復帰が遅れることは致命的になりかねません。
 
それでは、以下に各項目毎、説明していきます。
 
 

Rest(安静)

外傷により怪我をした時は、患部は「炎症」を起こします。
 
炎症を起こすことで「腫脹(腫れ)」を起こします。
 
そして、体の中では痛めた部位の修復作業が行われます。
 
患部を安静にせず、運動を続けることで炎症が引かない、つまり腫れが引かないということになります。
 
さらに、周囲の血管や神経の損傷も起こる可能性があります。
 
結果的に修復作業が遅れ、完治を遅らせることになります。
 
こういう理屈で「安静」は必要になります。
 
安静期間は損傷具合や部位によって変わりますので、医者や理学療法士などの専門家にご相談ください。
 
 

Icing(アイシング)

外傷により炎症が起こります。
 
この炎症を抑えるために、冷やすこと、「アイシング」が必要です。
 
アイシングは「血管収縮」を促します。血管がギュッとなるということです。
 
この血管収縮により、腫れがひきやすくなり、炎症をコントロールすることができます。
 

アイシング方法

  • コールド(冷却)スプレー
  • 氷嚢(ひょうのう)
  • 袋に氷を入れる
  • 氷枕の利用  など
 
 
 
 
注意!

冷やしすぎると、「凍傷」が起こる場合があります。
 
直接当てる場合は、短時間で、少し長く当てるならタオルなどを1枚かませて行ってください。
 
時間としては、アイシングをして患部が何となく感覚が鈍くなってきた程度までにしてください。
 
これを定期的に行い、およそ2日間くらいは必要です。
 
 
 

Compression(圧迫)

患部を適切な圧力で「圧迫」することで、炎症や腫れをコントロールすることができます。
 
よくスポーツ現場では、アイシングと同時進行で圧迫が行われることがあります。
 
野球選手でピッチャーが投げた後にやるあれです。見たことありませんか?
 
あれは怪我ではなくても、「機能回復」を早めるために行っています。
 
弾性包帯やテーピングで患部を圧迫します。
 
 
 
圧迫が強すぎるとしびれなどが起こることがあります。
 
その際は一度圧迫をやめ、もう少し緩く圧迫するようにしてください。
 
 

Elevation(挙上)

枕や椅子などを利用して患部を心臓よりも高い位置に挙げます。

挙げた状態で安静にします。

重力を利用することで内出血を抑え、炎症や腫れをコントロールすることができます。
 
 

まとめ

RICE処置は、スポーツ外傷では持っていないといけない知識の1つです。

スポーツをやるお子さんの親御さんにとっても必要な知識と思います。

また、怪我をしていなくても、野球の例のように機能回復のためにアイシング+圧迫をやるのもいいのではないでしょうか。

小さいうちから体のケアはとても大切ですよ。

小さい時の怪我が後々影響してくることがよくあります。

そうならないための1つの知識として、RICE処置を知っていただければと思います。

 
参考になれば幸いです。
 
 

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書籍説明

この外傷編では、閉鎖療法を中心に外傷に関しての最新の医学関連の情報-手当法、衛生材料、判断基準-の他に、現場で「勘違いしやすい、してはいけない」・「知っていたら便利」も掲載。
現場のニーズに応えます。
第一線の臨床医・養護教諭養成課程の教官・現職養護教諭、三者のコラボレーションです。
 

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1 個のコメント

  • 草野球してる時に、肉離れ様の症状が出たおじさんにまさにこのRICE処置をしました!

    浮腫みにもそうですが、結局は一番挙上がその後の予後に効果ありそうな気がします。
    重力の力にはいつも難渋しますけど…笑
    ありがとうございました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    井上 直樹

    リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。