食事は基本の「き」ということです。「痛み」と「栄養」の関係性について分かりやすく解説します。


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PT井上(@Rehacon)です。
 
 
これまで「痛み」についていくつか記事にしてきました。そして、リハビリの基本は「栄養」であるとも記事にしました。

『栄養ケアなくしてリハビリなし』栄養とリハビリテーションについて誰でも分かるように解説します。

2015.12.26
 
痛みに対しての治療は、消炎鎮痛剤などの「薬物療法」、療法士などの手で治療する「徒手療法」、運動を取り入れた「運動療法」、電気治療などの「物理療法」など多岐に渡ります。
 
痛みに対して様々な治療をしているにも関わらず、なかなか痛みが改善しない方もいらっしゃいます。
 
そこで、注目してほしいのが「食事療法」です。つまり「栄養」が痛みに関わっているということです。
 
 
今回は、「痛みと栄養の関係性」について解説していきます。
 
 
【Keyword】痛み・栄養・糖質・油・ビタミン・ミネラル
【対象者】全ての方
 

関節痛と栄養

油
 
50歳を過ぎると、「変形性膝関節症」をはじめとした関節疾患は増えてきます。
この関節痛、「油」が関係していると言われています。

油が「炎症」を促進させてしまう
という報告もあります。油がだめということではなく、油の種類が大切です。

「オメガ6脂肪酸」
を多く含む油は炎症を起こす油として知られています。
 
その代表格が「リノール酸」で、トランス脂肪酸・コーン油・紅花油・大豆油・ひまわり油が代表的な油になります。

外食やインスタント食品の増加によってこのリノール酸を摂取することが多く、炎症を悪化させることが分かっています。

 

関節痛を軽減する食材

「生姜」やターメリック」は炎症を抑えることができると言われていますし、「オメガ3脂肪酸」も炎症を抑える働きがあると言われています。

鮭・サバ・イワシ・サンマ・うなぎ・まぐろ・ぶりなどの青魚がこれに該当します。
 
刺身
 
 

糖質と痛み

 
伝統的に穀物を多食してきた私たち日本人は、米や小麦、イモ類など高糖質食を好みます。しかし、この高糖質食こそ「腰痛や関節痛の重大原因」なのです。糖質のとりすぎが肥満や糖尿病を招くことは、みなさんもご存じでしょう。それに加え、糖質をとりすぎていると、体の「糖化」(コゲつくこと)が進み、関節組織の柔軟性が失われて硬くなり、さまざまな関節痛を招くことがわかってきました。
 
糖化とは、体内で余った糖が、体を形作るコラーゲン(硬たんぱく質線維)やエラスチン(コラーゲンを結びつける弾性線維)などのたんぱく質と結びつくことをいいます。
 
この糖化によって「AGE」(終末糖化産物)という悪玉物質が生み出されると、全身の老化が進むのです。
 
コラーゲンやエラスチンは、血管や心臓、腎臓や肌など体のあらゆるところに存在します。当然、関節を支える筋肉・靭帯(骨と骨をつなぐ丈夫な線維組織)・軟骨・骨にも多く存在し、繊細で力強く、なめらかな関節の動きを可能にしています。ところが、高糖質食を長年続けていると、体内で糖化が進みAGEがどんどん蓄積されます。そして、筋肉・靭帯・軟骨・骨を徐々にむしばみ、関節の変性(性質が変わること)や変形を速めてしまうのです。お菓子のクッキーを思い浮かべてください。表面がカリッとした褐色のクッキーです。あの歯ごたえと褐色は、クッキーの材料に含まれる糖とたんぱく質が結びつき、糖化した結果です。これと同じことが、関節でも起こるのです。
 
要約しますと、糖質を摂りすぎると体の焦げ付きが進み、関節の柔軟性が低下し痛みを引き起こすことが分かってきたそうです。そして、焦げ付きが進むと関節の変形を速めてしまうということです。

                                          引用資料:お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック

 
つまり、糖質の過剰摂取を抑えないといけません。
 
よくビールでも糖質80%オフ!とか糖質0!とかありますね。私もビールは糖質の少ないものを飲んでいますが、お米の食べ過ぎや小麦(ラーメン・お好み焼き・ピザなど)の摂りすぎも気を付けないといけないということですね。
 
 

筋筋膜性の痛みと栄養

筋筋膜性の痛みは、「ビタミン」「ミネラル」の欠乏が原因と考えられています。
 
ビタミン不足は、「筋肉の収縮」に必要なエネルギー代謝の減少が神経系の刺激受容性を増大させ痛みを感じると言われていまます。ミネラル不足も神経系の刺激受容性を増大させ痛みを感じると言われていまます。
 
ビタミンの中でも、筋筋膜性疼痛に関わるのはビタミンB1・B6・B12・葉酸・Cと言われています。

ミネラルはカルシウム・鉄分・カリウムが痛みに関わるとされています。

 

ビタミンに関わる食材

【ビタミンB1】 豚ヒレ肉・豚もも肉(基本豚肉にはビタミンB1が多く含まれています。 )・生ハム・うなぎ・たらこなど
 
【ビタミンB6】 にんにく・まぐろ・酒粕・かつお・鶏肉 など
 
【ビタミンB12】 しじみ・赤貝・すじこ・牛レバー・鶏レバーなど
 
【ビタミンC】 緑黄色野菜・レモン・いちごなど
 
【葉酸】 鶏レバーが断トツ多く、豚や牛もレバーに葉酸が多いのが特徴。野菜類ではモロヘイヤ・パセリ・ブロッコリー・アスパラなど
 
 
肉2

これを見ると、脂身の少ない肉類はビタミン摂取にはとてもいいことが分かります。肉類はタンパク質も多く摂取できますので、筋力アップにも必要な要素だと「サルコペニア」に関する記事でも書きました。

 
あとはよく言いますが、野菜と果物。これは必須な食べ物になります。

 レモン
 

ミネラルに関わる食材

【カルシウム】桜エビ・プロセスチーズ・しらす・ししゃも・カマンベールチーズなど
 
【鉄分】 豚レバー・鶏レバー・レバーペースト・パセリ・しじみ・鮎 など
 
【カリウム】パセリ・よもぎ・アボガド・ほうれん草・納豆 など
 
ミネラルはチーズや魚類、肉のレバーを摂ると良さそうなことが分かります。
 
 
注目すべき点は、ビタミンもミネラルも「肉のレバー」はとても栄養素が豊富なことが分かりますね。
 
 
慢性的な筋筋膜性疼痛を持つクライアントさんの多くは、ビタミン・ミネラル不足が認められることがあります。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
 
 
療法士は、栄養のことをクライアントさんから聞き出すには「問診」はもちろんのこと、たくさん「会話」をすることが大事ですね。コミュニケーションが必要ってことですね。
 
 
色々やってみても痛みがなかなか改善されない。
 
そんなときは「食事を見直す」ことが必要かもしれません。
 
 
参考になれば幸いです。
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

井上 直樹

リハビリテーションコンサルタントの井上です。 コンサルタントとはその道のプロが助言や指導をするという意味です。 リハビリについての適切な情報発信は現在少ないのが現状です。 リハビリのことはリハビリの専門職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚療法士)が情報発信するべきだと考えています。 コンセプトは誰にでも理解できるように分かりやすく解説していくことです。 どうぞよろしくお願いします。